タイニーストーリーズ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 821
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163296906

感想・レビュー・書評

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  • 楽しく読めた。特に滋養になった感じはしなかったけれど。

  • 女の足の爪は、布団の中で飴玉になる

  • 「僕は勉強ができない」の山田詠美の短編集。

    これ・・・よかった!!!!

    恋愛、家族、反戦とかテイストはばらばらで
    しかも短編だからすぐ読み終わるのに
    メッセージががんがん伝わってくる。

    山田詠美の、シニカルなスパイスが
    痛いほど効いているのです。

    女子におすすめ。

  • くすっと笑えるお話だったり、またはぎゅうっと切なくなるお話だったりがつまった短編集で、おもしろかったです。
    文章に茶目っ気があふれているところが、またなんというか女性らしくてかわいらしい!
    主人公はだいたいバラバラで、少女だったり少年だったり、大学の講師だったり主婦だったりあるいは電信柱だったりと、視点がユニークで読んでいて飽きなかったです。
    うーんそれにしても「GIと遊んだ話」に出てくるサー・ジャクソン氏がかっこよくてときめいてしまいました。ストライクでした。かっこいい。
    「宿り木」の女の子はいいかんじに性格歪んでて読んでいて愉快でした!笑
    ほとんどが円満に解決するようなお話じゃなかったけど、切り取られた他人の日常の端々を覗くような楽しさのあるお話でした。

  • 詠美は日本的で素敵な名前。

    それを英語表記にすると、
    Amy:エイミー
    すごくすてきだ。響きも可愛くて

    モンブラン、ブルーブラック
    は酷すぎて嫌だ。

    最後が↑みたいので終わらなくてよかった。

  • だいたい20ページほどの短編集。主人公はいつもの山田詠美らしい女性はもちろん、平凡な主婦だったり、恋に目覚めたばかりの少女だったり、父と兄に鬱憤がたまっている青年だったり、・・そして、花に恋する電柱だったり。たった20ページで広がる物語はそれぞれ個性的で、爽快な物語もあれば、ちょっと切ないものもあり、もちろんセックス描写が濃いものまで様々。正直、25編のうち、数年後もどれだけどのような話があったか覚えているのはわからないけれど、DHAがたっぷり入ったような目という女性の目の褒め方だったり、微分積分を兄に書かせるところだったり、足の爪が飴玉になるという描写だったり、そういうところどころは覚えているんだろうな、と思う。

  • 面白かったー!ごちそうさまでした。

    色んな味の短編集です。
    お得意の黒人男性と日本人女性の恋愛ものから、
    電信柱の擬人化まで・・・
    幅広いです。

    『催涙雨』では依然訪ねたことのある、あんな場所にそんなドラマが・・・とぞくぞくしたり、
    『GIと遊んだ話』はそれぞれが過去の物語で、自分にそんな過去はないのに懐かしく切なく思ったり。

    『420、加えてライトバルブの覚え書き』の一説が一番好き。
    「彼女が言うには、何かを選ぶには、たったひとつの理由しかないのだとか。それは、好きだからよ。なるほど。単純。でも、じゅうにぶん。」
    まさに。


    しかし、『ブーランジェリー』は何回読んでラストがわからない・・・誰か教えてください。

  • 21の短編集。お茶っピーから剥き出しの話までが無造作にさらけ出されていて、頭の中がチクチク刺される感じ。この方は初読み、、日常生活と紙一重の位置にいる各話の主人公への視点が面白い…これが著者の作風なのかな?。ウーン、でもちょっと辛かったな♪

  • 山田詠美さん、
    私は、あなたと同じ女に産まれてよかったです。

  • この人の作品久しぶりに読んだけど、山田詠美節は健在。
    小説を読む楽しさを教えてくれた人の一人。
    大人の恋愛に憧れながら読んでいた高校生の頃を思い出す。
    おいしそうで、綺麗で、やらしくて、切ない恋愛の数々が詰まった短編集。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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