タイニーストーリーズ

著者 :
  • 文藝春秋
3.46
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感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163296906

感想・レビュー・書評

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  • 甘いものや、苦いもの、好みは分かれるけれど、いろんな味わいの詰まったチョコレートの詰め合わせを思わせる短編集でした。どれもからりとドライな感じが著者ならではです。ただ、盛りだくさんなので少しずつつまみ読みするのがよいと思います。
    私は変テコ系?の『電信柱さん』が気に入りました。

  • 昨年から注目している山田 詠美 。
    今年デビュー25周年だそうです。
    21の作品からなる短編集、どれも面白い。
    幅広く色々取り揃えているアソートチョコのよう。
    どれも美味しいよ!

  • 山田詠美さんの小説につきものの、茶目っ気のある大人の男性たちがこの本にもたくさん出て来た。
    「マーヴィン・ゲイが死んだ日」に出て来る父や祖父、「にゃんにゃじじい」に出て来るおじいさんなどなかなか魅力的だと思います。
    短編集の中で私が特に好きなのは「百年生になったら」。主人公の主婦が作る「100歳になったらすること」リストが過激すぎて笑えます。「GIと遊んだ話」は山田詠美さんの昔の小説(ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー とか)を思い出しました。

    • christyさん
      すごい勢いで読んでますね。
      私たちも「100歳になったらすること」リスト作って、お互いに発表しましょうか?(笑)
      すごい勢いで読んでますね。
      私たちも「100歳になったらすること」リスト作って、お互いに発表しましょうか?(笑)
      2011/07/03
    • reader93さん
      christyさん ありがとうございます。
      「100歳になったらすることリスト」交換しましょう!(笑)私は過激なものもあるのでここじゃなくc...
      christyさん ありがとうございます。
      「100歳になったらすることリスト」交換しましょう!(笑)私は過激なものもあるのでここじゃなくchristyさんへの個人メールで発表、となりそう(笑)。
      2011/07/03
  • 大学生の頃に、詠美さんが結婚した前後の作品を集中して読んでました。私の中でやっぱ詠美さんは短編の名手。「うつつをぬかす」「こころならずも」を今でも使いたくなるのは詠美さんの影響です。この短編集にもエイミーワードは満載で、笑っちゃった。

    昔と比べてあまり恰好をつけてないコミカルな話が多かったのだけど。GIシリーズは…昔からの面目躍如? ああ、エイミーズストーリーだ!と美味しく味あわせていただきました。

    …でもGIのラストストーリ。
    あくまでフィクション、だけど。
    「そうか、もうこういうの書いちゃうんだな」と切ない気持になりました。

    本人が後生大事にしてることって、他人から見たらどうでもいいじゃん、ってもので、笑えさえするんだけど。エイミーも笑い飛ばしつつ、きっとこう思ってる。
    時の流れって、せつないな。

  • 図書館にて。
    久しぶりのこの人の新刊。
    昔の作品を読んでいるような懐かしい匂いがした。
    「宿り木」が大好きだった。ぷぷ。

  • 電信柱、おもしろすぎ

  • ちょっとした休憩時間などに一話ずつ読むのにちょうどいい量でした。特別大きな感動があったわけでは無いですが、山田詠美だなぁと安心して読めます。

  • この方の短編は秀逸。

  • 詠美さんの文章の美しさと、物語の面白さが好き。
    この本もゆっくり味わおうと思っていたけど、あっという間に読んでしまったなあ。
    今手元にないので、細かく感想書けないのだけど
    一日何も手に着かないほどの持ってかれた感もそれほどなく、
    (震え上がる!はあったけど)、電信柱には良い具合にときほぐされ、こういうのをいつまでもいつまでも読んでいたい
    などと贅沢なことを思いました。
    力強いけどゆきとどいている、私の中で一番好きな作家さんです。

  • 村上龍の『限りなく透明に近いブルー』の第一稿タイトルが『クリトリスにバターを』だったとは… 21の小っちゃな物語たちにたっぷりとエイミーエキスが詰まってる。 普段あまり短編は読まないのだけどこれは楽しく読めた。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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