はじめての文学 村上龍

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 332
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163598208

作品紹介・あらすじ

龍から生きる勇気をもらう。小説はこんなにおもしろい。文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  •  すっかりハマっているこのシリーズ。人気作家自らが「若い読者のために」収録作品を選び、まえがき(またはあとがき)でメッセージまで添えているという贅沢な作り。若くない読者にも(笑)おすすめです。
     さてリュウ先生。最近ご無沙汰だったのですがとてもよかったです。レビューを見ると『空港まで』が好きな方が多いようで、なるほどー。もちろん私も好きです。『おまえ、いいな巨人戦も〜』もそうですが、タイトルがいいですよね。実に読む気をそそられます。
     ほんの少しチラ見するつもりがつい引き込まれ、時間を忘れて読みふけってしまいました。文学に宿る「精神の自由」について語ったまえがきも、短いですが若い人たちへの素晴らしいメッセージになっています。現実から決して逃げないリュウ先生の力強い筆致は好みが分かれるところかもしれませんが、比較的読みやすい作品が揃っているので入門編としてぜひ。

  • とても余韻の残る結末が印象的でした。
    また、「はじめての文学」と題されているだけあり、短編で読みやすい作品ばかりでした。刺激強めの表現がちょこちょこ出てきてびっくり。

  • 希望の国エクソダス読まねば

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00160308

  • 今年は学校の読書週間に参加してみます!
    16日まで?に、推薦図書を何冊読めるかチャレンジ。

  • 今夏最大の収穫は「はじめての文学」シリーズに出会えたことだ。
    と、7月下旬の段階で既に宣言したいくらいにハマっております「はじめての文学」(文藝春秋)。
    これまで、よしもとばなな→宮本輝→村上春樹と読み進めてきたのですが、このお三方に関しては私、本当に初心者だったので、こういう作風の人なんだ!こんな短編も書いていたんだ!と感激しっ放し。

    で、今回の村上龍。
    一応リアル本棚に龍コーナーがある程度にはファンなんです。
    とは云え、全て読破しているわけでもないので、未読作品にワクワクしながら読ませていただきました。

    「ハワイアン……」のファンタジーさ、「おまえ、いいな……」の甘酸っぱさ、「ワイルド……」の退廃的な男女のやりとり、良かったです。いつも思うんですけど、本当に同じおじさんが書いているんでしょうか(褒め言葉)。

    それ以外は既読だったのですが、何度読んでも面白いし、読んだら読んだで関連作品まで読みたくなってしまいます。
    というのは、「フィジー……」「ムース……」は『村上龍料理小説集』から、「空港にて」も同名の短編集に収められているのです。どちらも連作集なので、こういう雰囲気好き!と感じられた方には、そちらもおすすめさせてください。

    【収録作品】
    ハワイアン・ラプソディ
    フィジーのヴァニラ
    ムース・ショコラ
    おまえ、いいな巨人戦も観れるんだろ?
    ワイルド・エンジェル
    空港にて
    浦島太郎
    鶴の恩返し
    希望の国のエクソダス(冒頭のみ)

  • 村上龍を知りたくて読んだ

    野球場でビールを売る少年の話。
    面白かった。

    そこに出てくる女の子が友達に似てた。

  • フィジーのアイス

  • 自分の読書歴の中で好きな短篇ベスト5には入るだろう「空港にて」が収録。改めて読み返したけれどとても良い。
    しかし他の短篇はあまり心に刺さらず…
    最後の『希望の国のエクソダス』、やはり面白そうだ。この人は長編の方が持ち味を発揮できるんじゃないかな。買ってどこか奥深くに積んでいるけど読もうか…

  • フィジーのヴァニラと、希望の国のエクソダスがすきです。希望の国のエクソダスは機会があれば全部読みたいです。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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