世界クッキー

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163712901

感想・レビュー・書評

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  • 2010/01/26
    from K.T

    身体感覚というのは文章の中にもあると思う、それがとても好きだ。読んでいる自分の体全体が吃っているようなもどかしい一方で。そこかしこグッと来たのに読み返すとどこにあったかちっとも思い出せない。それが走り抜けて行った言葉の身体なのだろうか。うーん言葉とはなんぞ。
    「ああ、単語の気持ちは、どうしたってわからないものだなあ」

  • エッセイあり、哲学あり、詩あり…

    軽そうに見えて、深い内容でした。

    読了後の今は、
    ふとしたときに、目の前の現実やモノを
    じっくりじっくり見ていたくなりそうです。

  • 芥川賞受賞前後から約2年間にあちらこちらで発表されたエッセイがいっぱいの「世界クッキー」。平然とした顔で、ふとした瞬間にチラリズムな彼女独特の感性と言葉使いに中毒症状。やられっぱなしでどうしよう。

  • とても考えます。
    1日がとっても大変!

  • 言葉が聴こえる。そんな印象を抱くのはこの人の作品だけ。

  • エッセイです。

    この人は色んな事を色んな角度で観てるんでしょうけど。
    独特過ぎて、小難しいです。
    私には良くわかりませんでした。

  • あまり楽しいお話は無かったなぁ。。。2.5

  • 言わずと知れたmieko kawakamiの作品。いろんな形のクッキーが大変美味でした。小説を敬遠してる人やまだ何も読んだことない人はこの作品からよむのがいいんじゃないかな。

  • ねえ! きみら! これを見なさい! つって密室、パンツをくるっと下げてぺろんとお尻を出したらば、甥っ子ふたりは、うしし、期待通りの脊髄反射、ピンボールの玉のごとくエレベーターの壁にぶつかってゆき獅子舞のごとく興奮の渦にごろごろーつってまたもや炸裂、わたしはこういう時には何らかの限界を目撃したいと思うたちのものであるからして、さらにさらにこれでもか! つってお尻ぺろんを怒涛の三連発、ぺろんのてんどん、お見舞いしてやったのだが、齢五歳と三歳にして笑い死にしてしまうのではないかと思うほどに、これは納得のゆく結果であった。

    もうあってしまった曲はどうあがいても変わりようがないのであって、変わってるのはいっつもこっち、この主体、この感受であるのだから、そしてこれは世界中のどのどんな楽曲に対しても一律にそのこっちのムードは勝利してしまうのだった。

  • 2009.12.10

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著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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