世界クッキー

著者 : 川上未映子

• 文藝春秋 (2009年11月13日発売)

感想・レビュー・書評

[zimaeriさんの感想 · 2012年3月11日]

エッセイもまたよし★
体についての考察、言葉についての考察をこれまでたくさん読んできたが、旅のお話などこれまで個人的にあまり読んだことのなかったテーマがいくつかあって、興味深く読んだ。
しかし何について書いていたとしても、川上さんの頭の中に吸収されて、色々こねくりまわされて、川上さんの配置した言葉となって出てきた文章は、いつも面白いのです。

[sparrowhawkさんの感想 · 2012年2月10日]

文章のリズムが心地よい。
読後にそのまま昼寝をしたら、
夢の中で懐かしい人たちにたくさん会えた。

[たまさんの感想 · 2012年2月9日]

普段は滅多に読まないエッセー。共感半分、不思議な人だなあという印象が半分、でも最後まで読み進めたってことは面白かったのかな。

[ogawasさんの感想 · 2012年1月8日]

表紙に惹かれて借りたけど、内容と表紙がよく合ってる（笑）
どこか妖精みたいな（笑）ふわふわした考え方と文体だけど、とっても真摯に文学に向き合ってる作者が伝わってくる。
私が今やっている仕事に、こんなに情熱をもって行えているだろうか。

[kesaranbasaranさんの感想 · 2011年12月7日]

自分の人生の局面を左右する出来事や決心の多くは、いつまでもきっと自分の想像を少し超えたところからやってきて、まるで事故に遭うように出会ってしまい、巻き込まれてしまうものです。⇒なるほど！

[イチさんの感想 · 2011年11月8日]

普段私が気付かない感覚的なことや日々の出来事を、筆者の独特な言葉で表現しているエッセイ。別々に描いたものを1つにまとめたものなので、ちょっと読みづらかった。文章の書き方も独特でそれもスラスラ読めなかった要因かも。

[Aaa**さんの感想 · 2011年11月4日]

今までと雰囲気の違うカバーに驚愕しました。実にポップでチャーミング
川上未映子さんのエッセイ大好きです。
酔っ払って記憶なくした話とか太宰に纏わるエトセトラ、受賞のことば、相変わらず髪のはなし、甥っ子のはなし
残るものはないんだけどそれは良い意味で、すっと抜けて嫌な気持ちもすべて取り除いてくれる、そんな本

[ウルトラ・オヤオヤさんの感想 · 2011年9月25日]

ワタクシはブログも同時進行で書いているのですが、
そのブログに昨年の今頃に書いていたのです。

図書館で川上未映子さんの本を2冊借りてくる。
『世界クッキー』（エッセイ集）
『先端で、さすわ、さされるわ、そらええわ』（詩集）
小説以外から入っていく。
ここは、どこだ！
若さは、つらく、イトシイ。
粗削りのバンド演奏の中に何か見出したような・・・

[fraise15さんの感想 · 2011年7月13日]

装丁とタイトルが気になって手に取った１冊

とっても不思議な感性の人なんだなぁ

私が、というかほとんどの人が考えたこともないような
この世界に対する根本的な疑問とか、
誰も気にも留めないような些細なことに対して
考えたことをつれづれと書いているというか

文章のリズムやなんかはまるで古文を読んでるかのよう
実際ちょっと読みにくいけど、この内容を綴るには
この文体が似合っているような気がする

[ひよりさんの感想 · 2011年7月10日]

川上さんの文章は読むときを選ばないと意味が分からんまま言葉だけが滑っていって私は置いてきぼりみたいな感じになってしまうことがあって。
今回はちょっとそのパターンだったかも。
なーんかのれなかった感じ。

著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン　歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」