世界クッキー

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 801
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163712901

感想・レビュー・書評

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  •  うわー。天才や。
     自分の感じるふあああっとした感情をなんでこんなに見事にことばにできるん。彼女のなかでは、「自分の心の中」と「ことば」に圧倒的な断絶があって、ご本人はそれがなかなか大変みたい。彼女の生きづらさにも繋がっていて、それがこの文章を生む力になってるんかなあ。
     彼女の感性の根源を知りたい。喫茶店で頭蓋骨の数数えたり、青っていう字の青くなさにびっくりしたり、その感性って何でできてるんやろ。もっと川上未映子を知りたい。

  • 語彙力が豊富なので日常でふと思った事でも文章に出来るのは流石に作家だと思う。関西弁と古語と現代語を組み合わせている文体。慣れるまでは読みにくいが慣れるとおもしろく読める。装丁が良いです。

  • 装丁とタイトルが気になって手に取った1冊

    とっても不思議な感性の人なんだなぁ

    私が、というかほとんどの人が考えたこともないような
    この世界に対する根本的な疑問とか
    誰も気に留めないような些細なことに対して
    考えたことをつれづれと書いているというか

    文章のリズムやなんかはまるで子分を読んでいるかのよう
    実際ちょっと読みにくいけど、この内容を綴るには
    この文体が合っているような気がする

  •  言葉に、文字に、音に、空気に敏感で、想像力が凄まじい。川上さんの脳をもって世界を見るときっと全然違って見えるんだろうと思うととても羨ましいと同時に、あまりに繊細になりすぎて私の頭はパンクしそうだとも思う。

  • 川上未映子という人物の思考がすこし垣間見れるきがする本。大阪弁でリズムもよくって、心地よく読める。
    エッセイで、短い話がぽんぽん書き綴られているが、そこも読みやすくってよかった。

    女性らしい文体で、柔らかさのある作品だった。

  • ほのぼのしてくすっと笑えて、時々毒も感じる随筆集。
    馴染みのある大阪弁が心地よい。

  • 2015/5/28 読了

  • ちゃんとみなかった私が悪いんです。
    エッセイだった。
    装丁が可愛すぎて思わず手に取ってしまった。
    今読書をしてなかった期間を取り戻すべく焦って本を読んでいて、できたら好きなのばかり、できたら小説ばかり読みたいと思っていたので、エッセイは今は読んでられなかった。

  • 川上未映子さんのエッセイ。言葉遊びの神髄がこのエッセイに込められている。ラフで気負ってないのがいい。そして大久保明子さんの装丁だよ!カワイいのなんのって。川上さんの本は大概装丁が素敵ですよね。

  • エッセイ集。
    笑えるところは少なかったけれど、
    独特の言葉選びがおもしろくて、
    やっぱり好きだなぁと思ったのでした。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川上未映子の作品

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