新しい星

著者 :
  • 文藝春秋
4.04
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本棚登録 : 3089
感想 : 295
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914688

感想・レビュー・書評

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  • 読んでる間ずっと、大好きな友達の顔が次々浮かんで会いたくなった。
    胸がいっぱい。
    素敵な作品に出会わせてくれた方々に感謝!!

  • 感動、というのとはちょっと違う。でもぐわっと心を揺さぶられる物語だった。全編静かに穏やかに進んでいくのに、感情がすごく揺れる。主人公たちが自分よりも年下だから、彼らの歩んだ道のりがなんとなく分かるし共感できるから尚更なのかな。置いていかれたくないな。置いていきたくないな。彼らは若くてこんな思いを受け止めてるのすごい。私は絶対無理だと思った。

  • 2024.2.8 読了


    大学時代の同級生男女4人の
    卒業後の それぞれの人生の話。

    結婚したり、子供を亡くしたり
    離婚したり、病気したり
    引きこもりになってたり。。。


    それぞれが たまに会い、交流することにより
    徐々に 答えを見つけたり、
    傷が癒されたり。。。

    あの頃には分からなかったことや
    解決しなかったこと。
    いまなら 分かるし、
    答えを出さず うやむやのままでもいいんだ、と
    思えるようになったり。

    ちょいちょい 涙腺がやられました。。。



  • 3年ぶり3冊目の彩瀬まるさん…過去の二作も最高だったけど、やっぱり最高だ〜。心に残るフレーズだらけ。短編一つ一つは短めなので、さくっと読める。

    うまれてすぐ子どもを亡くしたとか、家族がいるのに大病を患ったとか、コロナで夫婦関係が悪くなったとか、パワハラで仕事をやめてひきこもっているとか、今まで生きてきた世界を一変する出来事が起きて、「新しい星」に振り落とされたような友人男女4人が痛みと向き合い、寄り添い、生きていくお話(闘わないところがいい)。
    大切な友達の前では、パートナーや子どもや親にも見せられない自分、何の役割も背負わない自分でいられるということを描いてくれた。世代的にも共感できる。

    何かを「なくした」と感じたときに読みたいし、大事な人がそんな風に思っていたら渡したい本。と思ってたら、帯に「喪失と再生の物語」とあって…その通りすぎる!!
    思いがけない幸せに気づくと、ゆるやかに再生につながっていくんだな、と思ったら「僥倖」という言葉が降ってきた。
    ミステリと言う勿れ(11巻)でライカが言ってた「友達というより僥倖(偶然得た幸せ)」ってこれのことかな。

    私はふわふわした心配事を抱えている人が自分のやりたいことをみつけるみたいな話より、がっつり喪失する出来事に遭遇した人が生きる道を見つける話のほうが好きだ。

  • 初作家さん。とても良かった。
    30代になった大学の仲間たちが、それぞれ問題を抱えながら、お互いにケアしあう物語。女性2人の話しは、共感する部分が多かった。後半はぼろぼろ泣いてしまった。こんな風に思い合える人間関係が自分もできたらいいなあ。

  • なかなかおもしろい。

  • 友人の大切さを改めて感じた一冊。
    誰もが抱える大小様々な悩み。それを心を許せる友人に話すことで心が軽くなることは少なからずある。
    この本を読んで心に浮かんだ友人たち。きっと今後も互いに支え合える関係になると思う。
    大切にしようって思えた。

  • 悩みのない人生なんてない
    立ち止まってもいいと思える作品でした。
    人生大切にしたい

  • 大学時代の部活の同期4人が、それぞれ直面する喪失や再生に寄り添い合う連作短編集。

    彩瀬さんの文章の柔らかさが好き。今作では、人生が変わってしまうような思いがけない出来事に直面した状況を新しい星に叩き落とされた状況に例えて表現していて、寂しさや戸惑いが伝わりながらもどこか優しさ感じる表現だと思った。
    同期4人が近すぎずほどよい距離感で、見守り支えあっている関係性なのが素敵だなと感じる。
    物語のなかでコロナ禍も描かれており、登場人物たちが自分と同じ今を生きているように感じることができたのも良かった。

  • 友だちはやっぱりいいな。素敵だな。そんなことを思った1冊でした。
    悲しいこと、楽しいこともたくさんあるけど、それを共有できる友だちは素敵だと思います。

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著者プロフィール

1986年千葉県生まれ。2010年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。16年『やがて海へと届く』で野間文芸新人賞候補、17年『くちなし』で直木賞候補、19年『森があふれる』で織田作之助賞候補に。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『川のほとりで羽化するぼくら』『新しい星』『かんむり』など。

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