新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫) (文春文庫 し 1-81)

著者 :
  • 文藝春秋
3.92
  • (523)
  • (452)
  • (578)
  • (24)
  • (9)
本棚登録 : 5159
感想 : 230
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105815

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大学2年または3年の時、同期から「読んだこともないの?」と言われてくやしくて読んだ。
    長くかかったことだけを覚えている。
    文庫本は実家にあるか、売却した。
    そして2009年のNHKドラマの数年前にまた入手して読んだ。
    秋山好古・真之、正岡子規について、初期など部分的に爽快感はあるが、とにかく二百三高地の長く暗い場面の印象が強い。
    読むのにとても時間がかかった。
    その後3回目を読んだ。
    バルチック艦隊の軌跡など勉強になる点はある。なお現職の同僚が、バルチック艦隊を見つけて通報した者の子孫であることを知った。
    いずれまた読んでみようと思う。(2021.9.7)
    ※売却済み

  • どうも長い。勧める人は多いけど。全体で2冊ぐらいになりそうな。

  • 外交の圧力で燃料補給もままならないまま、アフリカ大陸をぐるっと回ってマダガスカル島のノシベで駐留するバルチック艦隊。

    外交でロシアの内側から揺さぶりをかける明石。ロシアに蹂躙されていたポーランド、フィンランドの反ロシア派を巻き込んでじわじわとロシア国内の政情を不安定に。

    厳冬の中、北進し本隊に合流するも疫病神扱いの乃木軍。

    戦争の多面的な要素が此の巻で読み取れる。

    いままさに北朝鮮とアメリカで舌戦が繰り広げられているが、北朝鮮の外務省がロシアに接触したニュースなんかは、調停の依頼をしているのか?とか、この本と現実が重なって見えて… 良いのか悪いのか…







  • やっと…やっと六巻終了!


    切ない、バルチック艦隊が切ない…!!!




    冬場の太平洋の荒波、船中26時間で死にそうだった私には、とても艦隊勤務は無理だと思ったのですが、六巻のバルチック艦隊…そりゃ発狂もしますよ…!!!

  • ロシア軍反転攻勢による黒溝台会戦。全軍壊滅の危機の中で見せる秋山好古の豪胆さに明治時代の日本人の気骨を感じます。(砲弾飛び交う司令部でブランデー片手にニヤリと笑うシーン)。
    ロシア革命を煽動させる明石元二郎の欧州での暗躍も描かれ、世界史の中での日露戦争の位置付けも見えてきます。

  • 6巻目。
    いよいよバルチック艦隊がやってくる。
    陸軍・海軍共に奮闘している様子に感動した。
    続きが早く読みたい。

  • 率直な本巻の感想…つなぎの巻という感じ。少し一息。明石元二郎の大諜報の貢を重く置きあとは今までの経過を延ばしたという印象。

    日本の不慮によっておこった黒溝台会戦からこの巻は描かれる。秋山好古の孤軍奮闘の様子と本部の無能ぶりが対照的であった。現場第一主義を身を以て感じた。

    今回もロジェストウエンスキーについて長く触れられていた。未だ05年1月からマダガスカルから石炭が確保できないために足止めをくらい、旅順艦隊壊滅の知らせ、本国の革命勢力がいよいよ強くなってきたという知らせを受け取りながら、ロシアに戻るのかウラジオへ向かうのかという精神の葛藤の中で大艦隊の指揮をこなしてきたことにおいてはとてつもない精神力なのだと思った。最終的に日本海まで全艦隊を引き連れていく事に成功するのだから。指揮官としては司馬さんの述べているように適当ではないかもしれないが。

    明石の活動に関しては
    「明石の仕事はこういう気流を洞察するところから始まり、それにうまく乗り、気流のままに舞い上がることによって一個人がやったとは到底おもえないほどの巨大な業績をあげたというべきであり、そういう意味では、戦略者としての日本のどの将軍たちよりも卓越しておりー君の業績は数個師団に相当する。と、戦後先輩からいわれた言葉は、まだまだ評価が過小であった。」に要約されているのではないかと思う。

    奉天会戦にむけて各軍司令部がはじめて結集し、最終作戦について松川参謀の左翼:能乃木軍、右翼:鴨緑江軍で誘導させ中央突破するという案の確認を行うところで本巻は終わる。

  • 日露戦争と同時期にロシア国内および周辺国で行われた諜報業務が描かれており、前線の生々しい描写とは異質なもので新鮮だった。この「大諜報」の章では”ウラジオストック”という地名がロシア語では”東を征服せよ”という攻撃的な名前であることを知った。

  • 閑話休題。今回は物語りはあまり進みません。日本の政治家はこの頃から、周りの空気や私情に流されていたんですね。

  • 亀だけどなんとか6巻まで読破!大諜報の章が個人的には面白かった。中学、高校の時に世界史で読んだ事件が何故起こったのか?が丁寧に解説されていて、面白い。

全230件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
司馬 遼太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×