たのしい・わるくち (文春文庫 さ 29-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.25
  • (9)
  • (40)
  • (81)
  • (13)
  • (4)
本棚登録 : 332
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167228057

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • よく書く文句だけど、この作家は「真面目」なのだろう。「わるくち」という切り口でエッセイを書くことによってどうしても気になるのが、具体的な個人を出しにくいというところ。実際に内容の大部分が一般論であり、後半乗ってきたと思ったら、引き合いに出すのが芸能人、最終的に攻撃するのは自分自身という展開となる。
    女性のエッセイで姫野カオルコにしろ、檀ふみにしろ、阿川佐和子にしろ、具体的な人物であったり内輪の人間であったり同級生であったり父親であったりを、名前を上げるかどうかは別として、ネタにして攻撃してフォローする、という周囲5mの話が多いところ、酒井順子は「AさんがBさんに言った」と記号で一般化して語ろうとするのである。これはある意味不利な話だし、実際に「内容が薄いな」と思わされた部分が多かった。
    それでも中庸ではあるが星3つをつけるのは、女性作家には珍しく、かっちりした言葉選びと展開に、「女性作家離れした」と言えるくらいのイキオイがあるからであります。
    もっと簡単に言うと、ワタシ自身の書く文章と非常に似ていたのでした。彼女の小説も読んでみたいと思いますね。

  • ①たいして悪口じゃない
    ②自分も含めてるからいいでしょ的な小賢しさが気になる
    ③一茂氏なんだかすげー

  • タイトルと表紙に惹かれて読みましたが、いまいちでした。

  • いつものエッセイという感じで。わるくち、だけど自分のわるくちも言ってる。ゆうほどわるくちじゃない。いつもの冷静な分析とつっこみだ。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)198
    ビジネスパーソン仕事術

  • 若干穿った見方が過ぎると思いながらも、あまりにも自分に当てはまる部分が多すぎる悪口の数々に、もはや苦笑いするしかなく、読みました。私って嫌なやつ笑!

  • 共感できず、途中で挫折。

  • あまり楽しくなかった。本当に世の女はこんな細かいことを考えて生きているのか?

  • タイトル通り、「わるくち」のエッセイ。
    私には、合わなかった。

  • 1編が長い。同じことをだらだら続けている印象で、この半分程度の長さでざっくり切り捨てるぐらいでいい。わるくちといっても、自分のことも含めて書いているせいか、それほど厳しいことは言っておらず、著者の好きなタイプ・嫌いなタイプが見えてこず、どこかあやふやに話を進めている。あんまりたのしくない。

全52件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江國 香織
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×