青が散る (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348021

感想・レビュー・書評

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  • 俺だったら最後は何だかんだいいつつ付き合っちゃうんだけどね?

  • 新設大学のテニス部員とその男&女友達の青春作品。こんな熱い4年がすごせたらよかったのにな…

  • 新感覚青春物語。
    実際は俺が生まれた時期に書かれたものなんだけど。
    挫折・挫折・挫折の話かな(?)

  • 私が一番心に残ったのは、「友人の自殺」という出来事。家族に自殺者を持つ男の子が、自分の心に潜む闇を吐露する。そんな彼の力にはなれないのだと、主人公が自分の非力さを知り、親しい友人の自分でさえ立ち入ることのできない場所があるのだと絶望する。そんな主人公の心の成長と共に読み進めていくと、まるで自分も彼らと一緒に日々を過ごしたような気分になる。

  • これは宮本輝の小説で、物話は新設の大学を舞台に、テニス部を中心とした男女の青春群像が描かれている。

    また、もう二十年以上も前になるが、テレビドラマ化されたことでも知っている人は多いだろう。

    石黒賢と二谷友里恵のデビュー作でもある。


    小説を読んで、テレビの色々なシーンをあらためて思い出した。

    お嬢様育ちの夏子のわがままに振り回される主人公の瞭平。(二谷友里恵は夏子にピッタリ)

    その光景を見ながら、瞭平に告白できず、やがて親の決めた相手と結婚してしまう祐子(川上麻衣子)。

    不治の病に侵され(小説では精神病)、最後に自殺してしまう天才テニスプレーヤーの安西。

    そしてそれと正反対の荒削りなプレーヤーである貝谷。

    善良亭というラーメン屋を根城にしている応援団(駱駝)たち。※テレビでは団長役を村田雄浩が演じていた。

    ラーメン屋の息子で、シンガーソングライターの夢を追い続けるガリバー。

    他にも数多くの魅力的な人物が登場し、物語は展開して行く。



    大きく違っていたのは、テレビでは横浜方面の大学が舞台だが、小説の舞台は関西である。

    ゆえに、登場人物は当然ながら関西弁。

    これはドラマの印象が強い人は、確かに違和感があるなあ。



  • 作者自身、テニスに関して色々、苦労されたんやなぁ〜という事がホンマに伝わってきました。
    「上手いんと強いんとは違うんや!!」
    ってのは、現役時代に散々言われましたしねぇ〜。
    テニスの試合に関してだけじゃないと思うんですが、
    「上手いから勝てるんじゃなくて、強いから勝てる」
    んです。ホンマに。
    何度そのことを痛感させられたか…。

    本文中のどこにあったのかは忘れましたが、
    「テニスの試合の流れはグネグネした曲線や」
    みたいな句にもやられましたね。
    あんだけ流れが行き来するスポーツも珍しいんじゃないでしょうか?
    その流れを掴むかどうかによって決まる。
    何か昔が懐かしくなってきました。

  • 爽やかな気分になれます.
    きらきらした学生時代を描いた作品.

  • 20年以上前にドラマになったヤツです。当時のドラマを思い出しながら読みました。この本を大学生のときに読んでいたら、なんか違っていたかもな〜・・・。内容は1人の男子大学生の入学から卒業までの4年間の物語です。その4年間に恋あり、挫折あり、死あり、波乱万丈の4年間ですが、周りの人々は変わっているのに、主人公の内面は全く変わらず、ある種のおいてきぼり感を感じています。思うに、青春とはそういうものではないかと思います。←おぢさんの感想だな・・・。

  • 宮本輝の青春小説。大学生のうちに読むといいらしいですね。高校のときに読んで、いまいちつかめませんでしたが・・・

  • 大学生には読んでほしいなーー

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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