青が散る (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348021

感想・レビュー・書評

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  • 名作です。

    宮本作品は、本当に良い。
    大学生活4年間の物語。同じ時期、周りが皆読んでたけど、あえて本にもドラマにも触れず。

    自分の学生時代にとても似通っていて苦笑い。大人になったつもりでも、所詮、学生の域を超えないところで調子にのっていた気恥ずかしさ。

    「若者は自由でなくてはいけないが、もうひとつ、潔癖でなくてはいけない。」
    決して後悔の念があるわけではないけど、頷くしかない含蓄のある一節でした。

    不純な経験で大人の階段を登った気になってたね、、、間違いでもないか。

  • 文字通り青春。一文字一文字が輝いていた。松田聖子の主題歌イメージどおり。

  • 学生時代に読んで大好きな青春小説。80年代テイストのドラマも良かった。懐かしいけど普遍的な人間模様を描いているので、今の時代にリメイクもありだと思う。宮本輝はストーリーで読ませる作家だけど、この本の切なさと刹那さは秀逸。近々再読したい。

  • 約30年ぶりに2度目の読了。
    不思議なくらい内容はほとんど忘れていたので新鮮な感じで読めた。私の年齢が変わってもやはり面白く、改めて良い小説だと思った。

  • 切なく、苦しい、喪失と成長の物語。
    涙なしでは読めないシーンがあった。

  • 図書館の閉館が続いているので、25年以上前に買って読んだ文庫版を、家の屋根裏から引っ張り出して読んだ。あの頃、宮本輝さんの作品が大好きで、片っ端から読んだっけ。宮本輝さんの文章は、読むと情景が見えるように浮かび上がって、登場人物の一人一人にはっきりとイメージを持てる。出来事や風景を想像の中で立ち上がらす事が出来てより中身に引き込まれる。
    これからまた、宮本作品を読み直そう。

  • 再読、内容覚えてなかったから得した気分。
    人生とは、、、苦さを飲み込んで、折り合いをつけてくってことでしょう。Everybody's got a hungry heart.

  • テニス小説の名作と聞いて読んだ。
    大学生がテニス部を立ち上げてから部として
    まとめあげる過程と、主人公の一途な想いに
    引き込まれる。(少々時代を感じますが)
    覇道より王道。良い言葉だな。

  • 自分が若かったころのほろ苦い感じがよみがえってくる。
    遼平の恋は成就しそうもなかったのに、結局成就しそうでしなかった。

  • 読み終わった。
    何回も読んだ、僕の中では最高の青春小説。
    何より主人公の椎名燎平が純真で清々しく、一心同化して読み進めてしまう。
    テニスに学生生活の全てを捧げているのだが、テニスだけではなく、周りの人達との関わり合いの中で、燎平が成長していく様がきちんと描かれている。
    再読して本当に良かった。
    それから、燻っていた僕のテニス熱が、また復活してしまった。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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