青が散る (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348021

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  • 自由で潔癖な若者たちの姿!

    何度も読んだ本のひとつ


    「もう二度と、私の講義を無断で休んだりせんと誓うか。誓えるならこの珈琲を飲みなさい。誓えんなら、このまま私の部屋から出て行きなさい。どっちも君の自由や。若者は自由でなくてはいけないが、もうひとつ、潔癖でなくてはいけない。自由と潔癖こそ、青春の特権ではないか。こそこそと授業をずる休みして、うまく単位だけ取ってやろうなんてやつは、社会に出ても大物にはなれん。」


    この言葉は僕の青春にも影響を与えた
    (やっぱり大物にはなれなかった)

    僕は「義務」に置き換えて考える
    「若者は自由でなければならない、そして潔癖でなければならない」

    ツルゲーネフかトルストイか忘れたが、こんな台詞がある
    「自由意志の力はあるよ」

    どんな時代にあっても若者に「君たちには自由であってほしい」と言える大人で僕もいたい

  • 面白かったが、あだ名がきもちわるい。

  • 当時ドラマは見ていないのですが一度見てみたいなと思います。好き嫌いがはっきりするタイプの小説かと思いますが、青春のもどかしさ、明るさと暗さ、宮本小説ならではの関西弁の世界、私は好きです。2003年12月読

  • 冗長

  • 宮本輝に青春小説があったのは、個人的には意外。その意外性も含めてよかった。

  • テニスを通じて繰り広げられる青春ストーリー。舞台は大阪なので個人的には非常に親近感をもって読むことができた。甘く切ない大学生たちの恋愛、また、男達の友情、ありきたりの題材だがその描写がとにかくうまく、読む側の想像力とあいまって非常におもしろくなる。話の結末がまたすごくて・・・。がむしゃらに読めます。

  • 燎平や夏子、貝谷や安斎や金子といった人物たちがどれも魅力的。そして、皆が心にそれぞれの「青」を抱えている。

    決してハッピーエンドではない、甘くない現実。
    だからこそだろうか、彼らの生きざまと自分が抱えるリアルが全く関係のないものに思えない。そして、物語の中にぐいぐいと引き込まれて、彼らの青春に身が詰まされて、いつのまにか「燎平、頑張れよ!」と応援している自分に気づく。

    物語のスタート地点は、燎平たちの大学入学直前。
    僕がこれを読んだのも、2年前の大学入学直前。

    今でも読み返して、彼らのひたむきさを見習い、自分の怠惰を戒める。
    僕の「青春」のバイブル。

  • 久しぶりにすごく好きだと思った作品。
    テニスに向き合う燎平を通して、自分の楽しかった高校3年間を思った。楽しくて楽しくて仕方なかった3年間、さらに真剣にテニスに向き合っていたらもっと違うものを見ることができたかもしれないと思った。
    毎日、一生懸命だったけど、考えてはなかった気がする。そんなことをふと気づかせてくれた一冊。
    心ばっかり使ってへとへとになるのではなく、頭を使おうと思う。

  • 091110(a 100106)

  • 青春万歳!

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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