枯葉色グッドバイ (文春文庫 ひ 7-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167531041

感想・レビュー・書評

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  • 探偵役が「ホームレス」というミステリも
    なかなか珍しいのでは(^ ^;
    ま、ホームレスと言っても、主人公(?)の椎葉は
    「元優秀な刑事」なわけですが。

    で、このホームレス椎葉氏が、ひょんな偶然で
    後輩の女刑事に「発見され」て、
    日給二千円で助手として雇われるというお話(^ ^

    確か警察官は基本的に二人一組で行動するはずが、
    件の女刑事は常に一人で独断専行してたり、
    長いことホームレスで「準寝たきり」の椎葉氏が
    暴漢に襲われると鋭い柔道技で撃退したりと、
    内容的にはかなりファンタジー入ってると思います(^ ^;

    でも、刑事部屋の描写とか、細かいところが
    変に(失礼!!)リアリティに満ちあふれていて、
    全体的には何となくリアルな印象かな(^ ^

    椎葉氏の「鋭い推理」が外れたりするのも
    スーパーマン過ぎなくて良い(^ ^

    せっかく格好付けてハードボイルドな台詞を言っても、
    今どきジョシコーセーに「普通にしゃべれないの」
    と一蹴されてしまったりするのも笑える(^o^

    とにかく樋口氏お得意の「洒脱な会話」は健在で、
    結構なページ数ですが全く長くは感じなかった。
    むしろもっと読んでいたかったような(^ ^;

    あえて気になる点を挙げてみると、
    いかにも「意味ありげ」に出てくる椎葉氏の元妻が、
    結局何もなくほったらかしなのは...
    若干いかがなものかと(^ ^;

    もしやシリーズ化を目論んでいて、
    次作への伏線になってるのかも知れませんが(^ ^

    とにかく、とても楽しませていただきました(^o^

  • 謎解きが二転三転。書きようによってはハラハラドキドキになりそうだが、この作品、ゆるくゆったり。

  • 椎葉、吹石、美亜

  • 椎葉のキャラは好きですが、夕子のことがどうしても好きになれませんでした。
    自信過剰のヒステリック、イライラしてしまいました。
    内容は良かったです。

  • 初めて読んだ作家さんでした。

  • すごく良かった!

    えぐい話なんだけど、読後感がすごくすっきりしている。
    椎葉がすごく魅力的。

    なかなか映像化は難しそう・・・

  • この設定がいいですね。続編を期待してます。

  • 晩秋と初冬のちょうど真ん中くらいのこの時期に読むにはピッタリの作品。枯葉が舞う公園の風景が目の前に浮かんでくる。確かに意外な犯人だったが、グロテスクなトピックに印象が薄まっている感じがする。ただグロを重苦しく感じさせないのは作者の真骨頂か。軽い会話が一家惨殺と言う事件を忘れさせてくれる。ハードボイルドっぽいホームレス探偵が最後で天才探偵になったのが少し不満。

  • 10月-4。3.0点。
    元刑事のホームレスが、女刑事に依頼され一家惨殺の捜査。
    生き残った娘と刑事と協力しながら、解決していく。
    まあまあ。意外に読み辛く、時間かかった。この作家らしく、主人公の軽妙なやり取り。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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