- Amazon.co.jp ・本 (767ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167679194
感想・レビュー・書評
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歴史小説は初めて読んだけどロマンを感じた。
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黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝。名門一色氏の血筋を引きながらも、室町幕府衰退もあり南禅寺に入らざるを得なかった。
僧侶でありながらも、政治に深くかかわり、天満外道と言われる。悪名を一手に引き受け、徳川家康の天下を万全なものにした手腕は見事であり、ある意味大変魅力的である。
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2016/10/30完讀
一直很喜歡金地院這間寺廟因而借了這本書來看。寫崇傳是一色家後裔,自小懷抱著學問出世的野望想渡唐失敗(但因此認識了一生的愛,紀香),但是因為在末寺經營(打廣告)出色,升為西堂,之後隨長老參加外交國事被拔擢為南禪寺住持,建立塔頭金地院。關原戰後,協助德川家斡旋大內以便受封將軍,進而成為家康重要幕僚,與天海並立為黑衣宰相;為了建立太平之世這個目標,不惜讓自己沾黑雙手,也失去好友六彌太。然而在方廣寺鐘銘、豐家滅亡,諸法度也制定完畢,才願意面對自己和紀香之間的情感,與紀香一起度過她最後的日子(雖然和紀香這一段故事虛構感很強烈,但是看到這一段我要成為你的眼的日子還是很感動....)。後來雖然在家康下葬儀式中和天海爭鬥敗北,但之後又重新站起來,回到政治舞台。
舞台在麵包之都,洛陽大寺一一登場果然是真的很有臨場感,紫衣事件描繪出五山派和林下大德寺、妙心寺派的衝突,還有終身的對手澤庵(最後露出真面目:不用弄髒自己,也有賺取名利的方式),這一切的描寫相當符合我的期待。另外崇傳的人物像寫得相當貫徹一致,並無任何違和感,造型的安定性讓這本書相當有說服力,比起澤庵,反而崇傳的悲劇性更令人有共鳴。作者個人虛構的部分雖然還是感覺得出來,但是最後陪伴紀香那一段寫得很令人動容。家康在夏之陣後引退後的耄耋,這倒是第一次看到這樣的內容,天海僧正好像真的是光秀(希望是)。
一本規規矩矩,但其實細看內容寫得相當有說服力的大部頭傳記小說,如此安定成熟的寫作感,顯然是上一本加藤氏所缺乏的感覺吧。 -
兵乱の世を終わらせ民に安寧をもたらすためには強固な統一政権をうち立てねばならない、秀吉無き後、それができるのは家康を置いて他は無い。
徳川の世を盤石にすることがすなわち国全体の平和につながる。この大目標の為にはあらゆる誹謗中傷も厭わない。
崇伝の生きざまはいわゆるお坊さんのイメージとは真逆のもので、真のエリートという印象。
好き嫌いはともかく、徳川270年の平和は天海による江戸の呪術的防御などではなく、崇伝が実務的に深くかかわり築いた幕府の政権基盤の強固さによるものなんだろう。。
長編だが、だれるところなく面白く読み進められた。 -
名門一色氏の血を引きながら、僧侶として、徳川家康の下で、外交に政治に活躍した以心崇伝(金地院崇伝)が主人公です。
崇伝は僧侶でありながら、家康の参謀として、政治に参画したことから、南光坊天海とともに、黒衣の宰相と呼ばれました。
この本では崇伝が南禅寺で修行しているころから、崇伝が死ぬまでを描いており、時代的には豊臣秀吉時代の末期から、徳川秀忠の死後あたりまでとなっている。
崇伝については、方広寺の国家安康の言いがかりをつけたぐらいしか知りませんでしたが、この本を通して、外国との外交文書の策定などの外交面での活躍と、武家諸法度や禁中並公家諸法度などの法令を作った政治面での活躍があったことがわかりました。
一方で、単に家康の参謀としての活躍、ということだけでなく、争いのない国家を作るために、自分が悪者になっても構わない、俗世に身を寄せるからこそ、多くの人が救われる、という強い信念を持って、自ら修羅の道を選んで歩き進んだ様子がすさまじいものがありました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-d12a.html -
家康の知恵袋の一人である金地院崇伝が主人公の本です。
徳川家康が、天下取りに動いていく中で、自らの野望のために冷酷になっていく男の生き方が書かれています。
方広寺鐘銘事件で有名な人物ですが、一色家の出だとは初めて知りました。 -
最初にあとがきの金地院の木像の話を読んで興味が湧き、購入。謎の多い人物をフィクションを混ぜながら爽やかに描いている。また著者の家康の描き方も相変わらずうまい。
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野心のあるオトコは魅力的である。