不運な女神 (文春文庫 ゆ 8-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167727017

感想・レビュー・書評

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  • どの主人公も男運のなさは相当なもので、主人公が望んでも、一旦離れた男女の仲が戻ることはありませんでしたが、男女が共に居る幸せとは別な大切なものをそれぞれ手に入れかけているという感じの結末が用意されていて救いがありました。

  • けっこう重い話が多くてびっくりした。
    大人の切ないってこういうことなんかなぁ。
    私はまだ子供やな。

  • 短編。オムライスを食べてから逝ってしまった義弟の話、再婚話が出てたのに血のつながらない娘とおばあちゃんのために断った不運な女神。おもしろかった。

  • 唯川作品何作目だろう…もう結構読んでますね。
    男運がない女性たちの短編集。
    タイトルぴったりですね。

    唯川ワールド全開の8つの短編集。
    さりげなーく繋がっています。
    もう皆さん、悲惨です。
    読んでいると暗ーくなっていきます。
    でも読んでしまうのが唯川まじっく。
    「桜舞」と「彼方より遠く」は怖い…。
    たまにこういう怖さにぞーっとします。
    これは現実にありえそうだから?

    この作品で唯一いい男だったのは「枇杷」の恭二さんだけです。
    この作品の終わり方は好きでした。




    『すべてにおいて、大概、始まりは男が執着し、終わりは女が執着するものだ。』

  • どれもこれも切ない短編集。

    日常のささいなすれ違いとか、ナイフのような言葉たちによって
    とめどなく沈殿していく暗くて深い思考。

    それでも人と関わることでしか
    自分を浮上させていくことができないんだということを、
    ものすごくリアルに感じられた。

    少し明るい未来が見えはじめた作品もあれば、
    最後に罪を犯すか犯さないかの瀬戸際までいってしまう作品まで、
    人間関係ってほんとに紙一重だな、というのをまざまざと感じさせられた本です。

  • タイトル通り不運な女たちの話。
    そして、「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」という裏表紙。
    当然のごとく全体に、切ないくて物悲しい雰囲気が出ています。
    文章が読みやすいからこそ、落ち込んでるときに読んだら一層悲しくなりそうなお話でした。

  • 8つの恋愛短編集。それぞれの話が繋がっていて面白かった。2009/8

  • う……ん、っと。なんか、不幸な夫婦ばかりで、似たような感じばっかり。その中では、『帰省』が良かったかな。

  • 男運に恵まれない8人の女性達を描いた短編集。
    本当に不運なのにめげずに生きていこうとする主人公達に女の強さを感じた一方で、一人の男に人生を左右されてしまうほど女は弱い存在なのかとも思った。

    一番好きな物語は「枇杷」。
    主人公が自分が奪った男の元妻と心を通わせたことで前向きになるお話。
    一番希望が持てる物語だった。

    「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる。」
    確かに、そうなのかもしれない。

  • <font size="1">
    全部の話が
    どこかで繋がっているのが
    面白かったです。</font>

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