- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167727017
感想・レビュー・書評
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「凪の情景」が好きだった。切ない。
自分こそは幸せな結婚が送りたいと思う…!
でも登場人物もみんなそう思ってたんだろうな。
自分の努力でなんとかなること、自分ではどうにもならないこと、
どちらも、決められているものなのかな。
はじめての唯川恵でした。
読みやすかった。空気感もすき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。
駆落ちした相手に逃げられたり、死んだ夫の連れ子と姑に手を焼かされたりなど、運から見放された女たちの短編集。
各短編の登場人物が少しずつ繋がっている。
かつての唯川さんからは想像できない生活の重さがあって苦手。
ラストはそれなりに前向きではあるが。 -
読みやすかったけど、何も残らなかったなあ・・・
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やっと読み終わったー
どろどろどんよりしとりそうで気分が乗らないと読めない部類やと思っとったけど、読んでみると意外とあっさり潔い内容で読みやすかったです。 -
【本の内容】
「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」。
駆落ちした相手に逃げられたり、死んだ夫の連れ子と姑に手を焼かされたり…。
とことん男運に恵まれないヒロインたちが、恋に翻弄され、揺れ動きながらも、何かをつかみとっていく姿を描く。
情感あふれる八つの恋愛短篇。
[ 目次 ]
[ POP ]
損をしていると思った。
「恨んでも、憎んでも、愛してる」この本の帯が邪魔なのだ。
8つの連作それぞれに異なる女のそれぞれの人生がある。
揃いも揃って「幸せ」とは言いがたい。
家計を楽にするはずのパートの主婦は生活に疲れ、娘が初潮を迎え、同居する母親の痴呆に気を揉む世代。
もう色恋に奔走する年ではない彼女らの人生の分岐点に悔しいかな「男」がいる。
男女同一賃金、男性の育休取得…そんな世代に生きていても「男に人生を明け渡している」感はぬぐえない。
しかし、「惚れた腫れた」を過ぎてからの女の強さが本書の醍醐味だ。
選ばれたかのように自分にばかり不運が訪れることを嘆き、「どうして私じゃなかったんだろう」と自虐していた女たちの胸のすくような立ち上がり方。
離婚、シングルマザーの道を経た山下久美子が「手を伸ばして何かを掴むんだ」と解説で言い放つ。
女であることの幸せを享受しつつ、更にもう1歩を踏み出したくなる。
「不運な女神」は恋愛小説を超えた女の物語だ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
連作というか登場人物が少しずつ繋がる連作集。一気に読むのが吉。途中であけたら没入感が無くなってしまい若干後悔。
こういう連作ものは世界観が複層的になるので大変好み。素晴らしいです。 -
不幸な女のお話たち。
ハッピーエンドはなく、読み終わると少しブルー。 -
2007年頃、Book Offで購入して読みあさった唯川恵著4冊、もう読み返さないと思うのでBook Offへ。