不運な女神 (文春文庫 ゆ 8-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167727017

感想・レビュー・書評

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  • 短編集ですが、前のお話にチラっと出た人が次のお話の主人公になってます。
    すべてのお話に共通するのが不運で、不運も幸せも、信号が自分が渡るときはいつも赤信号なのを不幸と呼ぶ人もいるし、いつも青になってることを幸福に思う人もいる。いつも青になっていようが不幸だと思う人もいれば、赤になっていようが幸せなのかもしれない。人によって感じ方は違うけど、誰でも不運や不幸を抱えてて、幸せに貪欲。
    唯川作品ははずれがないので、安心して読めます。
    とくにこうゆう不幸な女話は 上手いですし、あー
     あたしなんか全然幸せだよねって再確認しました(笑)
    すれ違うあの女は 幸か 不幸か・・

  • 2008.9.26
    あーあー。。。。。ってせつなくなるお話し集やった。

  • 8つの物語から出来た小説。
    この小説の面白いところは、8つの物語で1つの物語になってるところ。

    要するに、前の話で出てきた脇役が次の話では主役として描かれている。

    奇抜な発想に感嘆しました。

    内容はとても情感溢れる人間関係を描いたもの

  • 短編集ですが、最初の物語と登場人物が少しずつつながっています。
    どの物語の主人公の身の上にも『不運』がつきまとい、やるせない思いを抱えている。

    悩んで苦しんで遠回りして…
    そんな女性たちが自分なりの答えみたいなものを出すまでの物語。

    自分には経験の無い事ばかりなのに、なぜか自分の身に起きた事のように思ってしまう不思議な感覚を覚えました。

  • 男運のない女性たちの短編集。バラバラの話なのに、前の話の登場人物が次の主人公だったりするのが面白い。タイトルにもなっている「不運な女神」が好きかな。

  • 一話目の“道連れの犬”は、一番すっきりしていたかな。 <br>
    なので全体的にサクサク読めるかと思いきや、どんどんキツくなっていきました…。
    <p>
    今現在、精神的に元気がない時は読まないことをお勧めします。<br>
    元気でも結構きました。<p>

    やはり人気の“凪の情景”“枇杷”はとても好きです。 <p>

    それぞれのストーリーが、わずかに繋がっているので短編が苦手でも読み切れると思います。

  • 「ハッピーエンドじゃないハッピーエンド」とは別の唯川作品を読んで思ったことだが、この短編集もそんな感じであった。じわーっと沁みてくるような、軽く頭の中が痺れるような、そんな独特な読後感。

  • 不意に泣いた

  • 不運な女性達の8つの物語。
    切ないテーマの話しばかりだけど、読んだ後はそれほど重くない。それぞれのその後が気になるなあ。

  • 8コの恋愛。
    違う物語が、実は関わりあっているところがやっぱりすごい。
    他人事ではない恋愛感情達が沢山でした。

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