- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167761028
感想・レビュー・書評
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番外地は多田と行天以外の人達のプライベートな部分ががっつり描かれていて、おもしろかった。もっと読みたいな。続編ないかな。
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「まほろ駅前多田便利軒」に続いて、こちらの“番外編”も。
多田便利軒の“その後”を描いたスピンアウトストーリーですが、いいなぁと思うのは、本編で出てきた多田と行天を取り巻く人たちのそれぞれの視点から、ひとつずつエピソードが紡がれていること。本編だけだとあまり良い印象を抱かなかった人物も、その視点から見させてもらうことによって、「あぁ、この人はこんなふうな気持ちで生きているんだ」と気づかされます。そして、不思議と愛着がわいてきてしまうのです。
この世界にはいろんな種類の人たちがいるけれど、それぞれ見方を変えてみれば、全てが愛すべき存在になるんじゃないかな。誰かにとっては憎むべき存在でも、誰かにとっては愛すべき存在だったりして。それはちょっとした見方の違い。そんな気づきを与えてくれる作品です。
最後の最後、多田と行天の過去と未来と現在が、決して幸福に満ちているわけじゃないことが暗示されている。でも多分、それが人生なんだと思います。百パーセントの満足なんてきっと一生得られないから、どこかで折り合いをつけながら、バランス取りながら生きていくんですよね。
願わくば、多田と行天の今が少しでも温かみのあるものでありますように。 -
「まほろ駅前多田便利軒」に登場した人達のその後。
TVドラマも見ていますが、(松田龍平さんの行天はすごくハマり役だと思います)
この短編集は別な読み物として、120%楽しめます。
個人的には、「岡夫人は観察する」がすき、
ああぁ・・でも長編で読みたいです。-
「松田龍平さんの行天はすごくハマり役」
へぇ~
映画もTVドラマも観ていないのですが、こんな難しい役が出来るなんて凄いかも。。。「松田龍平さんの行天はすごくハマり役」
へぇ~
映画もTVドラマも観ていないのですが、こんな難しい役が出来るなんて凄いかも。。。2013/05/28
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しみじみほんわか。人の温もりが伝わってくる。冷たい風が吹く駅のホームで飲むあったかいココアのようだ。
このシリーズのテーマは失われた幸福の再生だが、少なくとも読者は幸せをこの瞬間に感じさせてもらっている。重い過去を持つ主人公二人にも必ず幸せが訪れるはずだ。
今後の展開のキーマンになりそうな柏木亜沙子の登場。次回作が待ち遠しい。 -
「番外編」という名前がついているけど、前作の1年後を描いているので内容としては続編という括りの方がしっくりくる。
まずは、前作の雰囲気そのままで一安心。
でもまた更に、物語が動いて行く予感。
2人を常に照らす暗い太陽。
それは消えることはないだろうけど。
暗い太陽があるからこそ明るく見えるものがある。
だからこの2人のやり取りは魅力的なんだろう。
更なる番外編に期待。-
「更なる番外編に期待。 」
三部作?で、「まほろ駅前狂騒曲」と言うのが連載終了、単行本化待ちらしいです。「更なる番外編に期待。 」
三部作?で、「まほろ駅前狂騒曲」と言うのが連載終了、単行本化待ちらしいです。2013/06/06
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本編は、閉塞感を感じたが、今回の短編はギャグ調が強めで、ラブストーリー(おばあちゃんの思い出だけど)もあり、明るい雰囲気で良かった。顧客からさりげなく愛され、信頼されている二人が読めた。
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1作目が面白かったので、買いました。
前作でおなじみの人も初登場の人も個性的で、素敵でした。
電車の中で吹き出しそうになるのを我慢しなければならないのが大変でした。
次回作も期待しています。 -
由良公の話と岡夫人の話がお気に入り。
多田のこれからにも行天の過去にも決着はまだついていなくて、
多田と行天の関係が好きなものとしてはそれが辛くもあり、嬉しくもあるな~ -
続刊も面白く読む。
行天が少し人間っぽくなってきた。
ゆるーく続く限り、読み続けるのかな。 -
今回は便利屋に関わった人たちからの目線で多田と行天の奇怪なコンビっぷりが描かれてるのが斬新。好きです。