- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167773618
感想・レビュー・書評
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お馴染みの有賀シリーズですが、本作は空想上の生物ではなく遺伝子操作で誕生した不思議な生き物が対象。
事件の背景や犯人は作品を構成するほんの脇役程度の位置づけであり、有賀とジャックの信頼関係が一番の魅力だと思って読んでいたので、ジャックが死んでしまってとても残念でした。
これでシリーズも終わりかもしれませんが、結構長いにも関わらず最後まで中弛みすることのない充実した内容だったので続編を望みます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011/10/23
自宅 -
筑波にある遺伝子工学から研究者2人を惨殺しある実験動物が逃走した。しかしその事実を隠そうとする遺伝子工学の権威の教授、そして失踪した研究助手。ルポライター有賀雄二郎がその真相を追うシリーズ第三弾!
遺伝子工学の先端技術や、動物行動学の知識を盛り込みサイエンスフィクションとして完成度の高い作品です。『KAPPA』『RYU』の続編ですが、『TENGU』に近い作風です。有賀雄二郎とその息子の親子愛が副次的なテーマであり、今回大活躍する愛犬ジャックと有賀との関係もこれから読むといまいちわからないと思うので、『KAPPA』『RYU』から読むことをおすすめします。思い入れ度が違ってくるはずです。
仮に映像化されたら、かなりB級の臭いがするので、原作の世界だけで留めておいて欲しい作品です。
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7月-11。4.0点。
大学の遺伝子研究所で、二人が殺され、謎の生物が逃げる。有賀の息子も研究所から同時に失踪。
面白かった。ちょっと難しいかな。
でも、一気読みだし、ラストは哀しさと喜び両方あり、良かった。 -
TENGUでこの様な話があるのかと驚き、RYUで話の新鮮さの無くなってしまったことにガッカリし、TENGUで(有賀の出番が少ないのは残念だが)シリーズ最高の傑作と感心した。
TENGUを超えるかもしれない面白さ! -
■ずっと前(引用するのに検索したら'09年の6月だった)に『TENGU』でドギモを抜かれた柴田 哲孝の新作。そして有賀雄二郎シリーズの最終作なんだって。解説に書かれていた『究極の徹夜本!』の通りで昨日からの東京出張往復で一気に読了。それにしてもこの人の作品は読み応えがある。
■ 作られた生命体である『ダンサー』と、そのダンサーの生い立ちと深い繋がりをもつ別の『ダンサー』が複雑に絡み合いながら、かなりハードなストーリが展開する。読み進めて行けば行くほど「なんてハードボイルドなミステリーなんだろう...」って思っていたんだけど最後の最後...実はこの作品はヒューマンストーリーだったことに気付かされる辺りが凄い。たくさんの人が惨殺されるような内容なのに読後感は清々しいほど。 -
2010 読了
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著者のUMA関連の4作品の中ではもっとも面白かった。
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KAPPAで釣りによく行っていた牛久沼が取り上げられていたため、手に取った作家さんの本です。
怪物の正体も読んですぐに想像ついてしまうのが残念ですが、有賀雄次郎とジャックのコンビが今回もいい味を出してます。
このシリーズの続きはあるのでしょうか・・・