DANCER ダンサー (文春文庫 し 50-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773618

感想・レビュー・書評

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  • お馴染みの有賀シリーズですが、本作は空想上の生物ではなく遺伝子操作で誕生した不思議な生き物が対象。
    事件の背景や犯人は作品を構成するほんの脇役程度の位置づけであり、有賀とジャックの信頼関係が一番の魅力だと思って読んでいたので、ジャックが死んでしまってとても残念でした。
    これでシリーズも終わりかもしれませんが、結構長いにも関わらず最後まで中弛みすることのない充実した内容だったので続編を望みます。

  • 2011/10/23
    自宅

  •  筑波にある遺伝子工学から研究者2人を惨殺しある実験動物が逃走した。しかしその事実を隠そうとする遺伝子工学の権威の教授、そして失踪した研究助手。ルポライター有賀雄二郎がその真相を追うシリーズ第三弾!

     遺伝子工学の先端技術や、動物行動学の知識を盛り込みサイエンスフィクションとして完成度の高い作品です。『KAPPA』『RYU』の続編ですが、『TENGU』に近い作風です。有賀雄二郎とその息子の親子愛が副次的なテーマであり、今回大活躍する愛犬ジャックと有賀との関係もこれから読むといまいちわからないと思うので、『KAPPA』『RYU』から読むことをおすすめします。思い入れ度が違ってくるはずです。
     
     仮に映像化されたら、かなりB級の臭いがするので、原作の世界だけで留めておいて欲しい作品です。


  • 7月-11。4.0点。
    大学の遺伝子研究所で、二人が殺され、謎の生物が逃げる。有賀の息子も研究所から同時に失踪。
    面白かった。ちょっと難しいかな。
    でも、一気読みだし、ラストは哀しさと喜び両方あり、良かった。

  • TENGUでこの様な話があるのかと驚き、RYUで話の新鮮さの無くなってしまったことにガッカリし、TENGUで(有賀の出番が少ないのは残念だが)シリーズ最高の傑作と感心した。
    TENGUを超えるかもしれない面白さ!

  • ■ずっと前(引用するのに検索したら'09年の6月だった)に『TENGU』でドギモを抜かれた柴田 哲孝の新作。そして有賀雄二郎シリーズの最終作なんだって。解説に書かれていた『究極の徹夜本!』の通りで昨日からの東京出張往復で一気に読了。それにしてもこの人の作品は読み応えがある。

    ■ 作られた生命体である『ダンサー』と、そのダンサーの生い立ちと深い繋がりをもつ別の『ダンサー』が複雑に絡み合いながら、かなりハードなストーリが展開する。読み進めて行けば行くほど「なんてハードボイルドなミステリーなんだろう...」って思っていたんだけど最後の最後...実はこの作品はヒューマンストーリーだったことに気付かされる辺りが凄い。たくさんの人が惨殺されるような内容なのに読後感は清々しいほど。

  • TENGU、KAPPAのほうが面白かった。ダンサーが最初からでてきちゃうから盛り上がりにかけるし、息子が父親を嫌った理由もはっきりしてないし、全体的に中途半端な感じ。

  • 2010 読了

  • 著者のUMA関連の4作品の中ではもっとも面白かった。

  • KAPPAで釣りによく行っていた牛久沼が取り上げられていたため、手に取った作家さんの本です。

    怪物の正体も読んですぐに想像ついてしまうのが残念ですが、有賀雄次郎とジャックのコンビが今回もいい味を出してます。

    このシリーズの続きはあるのでしょうか・・・

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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