壇蜜日記 (文春文庫 た 92-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902124

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  • 壇蜜さんの人間味を感じられる日記。
    泥臭くてネガティブで自己評価が低い。
    なんだか、抱きしめてあげたくなる。
    壇蜜さんのこと、応援したくなった。

  • 適度に重く、適度に厭世的。それをほんと見事な文章スタイルで人間味がにじみ出てる。いや人間美。
    日頃綴った日記が出版となったのか、出版のための日記を意識したのか少し気になるけれど、何れにしろ博識者のように知的で赤ちゃんのように感受性がボワ~ンな人。
    もっと読みたいなあ。

  • 壇蜜さんの日記、
    文章力があり、賢い方だと感じる日記。
    ただ、自分の好みじゃないなぁ、、、
    芸能人なのに控えめな方、意外。

  • いくらでも読めるんじゃないかと思うくらい
    軽快、珍妙、共感、発見、そして共感

    死ぬまでに壇蜜とお茶したい
    そんな夢を抱いた

    壇蜜が愛おしい

  • 壇蜜さんが本を書いていると知らなかったので興味を持って読んだ。なんだか繊細で感受性が強くて聡明な文章だった。

  • 個人的に読んだ他人の日記の中では1番好き。
    艶やかな人が堕落した日々を送るとか、雨の日に窓を眺めながらの思惑とか。
    この人の心に触れたくて仕方がなくなる日記だと思う。
    日記と言えど、日常をそのままにみつめていないことが十分わかるくらいには、彼女の魅力が詰まっていた。

  • この人の私生活は見た目から想像が付かない。なので、抜け毛を気にし熱帯魚にハマる女性とは思いもしなかった……。しかも過去に辛いことがいくつもあり、今も時々苦しくなっちゃう人だった。自身のことを「人にイライラされる見た目、性格、雰囲気、言動全てを兼ね備える自分」と分析していて、自己評価が低いことにも驚いた。自分は世間の嫌われ者なのだと。卑下しなくてもいいのになぁ、と思いながら読了。続編を読むかは微妙。

    p28 食べ物の旬は短くても毎年巡ってくるが、人間の旬は一度きり、しかも食べ物より一瞬。何が欠けても駄目だったのだ。あてのない旅路に、ささやかな温もりに触れた。触れたらまた、歩き出す。

    p120 玄関を開けたらどこからともなく強風に乗って桜の花びらが足下に数枚散っていた。風は春を連れてきて、桜を開花させたと思いきや花びらの命も暖かさも奪って行く。与えて、奪う。相反するふたつを同時に行うモノは様々ある。壇蜜という者が今いる世界もそうだ。与えて奪うものが同じ存在だ。奪われたものだけを記憶して自暴自棄になる時もある。居なくなりたくなる。そんな時、自暴自棄を引き起こさせてそれを食べにくる鬼がいることにする。鬼は涙と怒りしか食べられないから、ヒトにこんな辛い思いをさせ、腹をふくらませる……という話を勝手に作る。

  • とりとめのない毎日。
    特に何があったというわけではないけれど
    今日はこんなふうにして一日を過ごしたと書く日記。

    芸能人ではあっても
    三十路の独身女性の気ままな一人暮らしの日常は
    どこにでもいて誰にでもある普通のそれとさほど変わりありません。

    けれどもいつもテレビで拝見させて頂いているだけあって
    なんということはない普通の日常日記なのに、読むだけで
    壇蜜さんという人となりがゆらゆらと思い浮かんできて
    らしいなぁ...と笑みがこぼれます。

    雨と猫と熱帯魚。

    しとしと降る雨にずっと包まれていたような感じがするのは
    壇蜜さんが雨女だからなのかな...。
    壇蜜さんには雨がお似合いです。

    日記は2013年の秋から2014年の夏までの約一年分。
    2014年は私にもいろんなことがあった年だったので
    重ね合わせながらあの時を振り返りました。
    関東地方のあの大雪の日もこの年でしたよね...。

  • 一日あたり数行という短い日記が毎日綴られている。エッセイというより、本当にただの日記である。とりたてて面白いということもなく、淡々と日々の事思いついた事がつらつらと書かれてある。
    しかし、地味な内容ながらじわじわくる面白さや、文章や内容の落ち着く感じがなんとも心地よい。テレビや雑誌に出ている壇蜜氏だが、私生活は地味で飾らなく少々じめじめした幸薄い感じで、そこがたまらなく愛おしく共感を覚える。
    あまりにも淡々とした日記なので、人の日記を盗み読みしている気分になり、早々にページをめくり気がつくと最後まで読んでしまった。

  • 無性にひかれて手に取る。あぁ、もう、表紙の絵の黒髪に赤いリップ。そして、片隅に落ちたセクシーな物体でドキドキしてしまう。猫と魚をこよなく愛し、睡魔の神を肩に乗せ、壇蜜さんは、今日も日記を書く。時に客観的に、時に自虐的に。リアリストでもありドリーマーでもある変幻自在な女性だ。いっそ、世間の全ての事を忘れ、彼女に愛でられる猫になりたいと願ってしまう。この日記はパソコンやスマホ、タブレットは似合わない。重厚感のある木の机に座り、万年筆で書いて欲しい。そして、書いた日記をあの甘やかな声で読み上げて欲しくなる。

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著者プロフィール

壇蜜

1980年12月生まれ。昭和女子大学卒業後、多くの職業を経験。調理師、日本舞踊師範など多数の免許・資格を持つ。2010年に29歳の新人グラビアアイドルとして注目を集める。映画やテレビなど活躍の場を広げ、「結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2」(文藝春秋)、「壇蜜歳時記」(大和書房)、「どうしよう」(マガジンハウス)など著書多数。

「2020年 『三十路女は分が悪い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

壇蜜の作品

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