- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167910389
作品紹介・あらすじ
村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都――当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か……微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説アンソロジー。コワくて切なくて愛しい物語の世界を、ぜひご堪能ください。
感想・レビュー・書評
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村山由香・坂井希久子・千早茜・大崎梢・額賀澪・阿川佐和子・島津輝・森絵都
女性作家8人のアンソロジー
切ない物語・ほのぼのとした物語・怖ーい物語。
総体的に、女友達って、こんなに怖いものなのか。
幸いに、私の「女友達」には、こんな怖ーい女性が居ないので・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女ともだちがテーマというだけあって
共感も怖さも面白さもあって
感情が良い意味でぐちゃぐちゃになる。
短編だからサクッと読めるし
作家さんによって文体も違うから
一気読みというよりは作品ごとに間を開けて読んだ。
最後の獣の夜が近い女ともだちが見事に描かれてて読みながらもドキドキした。 -
全体的にアブナイ女性が多く登場する。初っ端から、えーこわっと呟いてしまうような作品たちがいろいろ。
「ブータンの歌」はいい終わり方。阿川佐和子さんの小説初めて読んだな。
嶋津輝さんも初めて。知らない作家さんだけど、独特の雰囲気が面白かった。
森絵都さんは爽やかな作品のイメージだけど、これはけっこうドロッとしてる。でもいい友情。ジビエ・フェスタ、楽しそう。私は石垣牛の方が食べたいけど。
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COPY 村山由佳
ト・モ・ダ・チ 坂井希久子
卵の殻 千早茜
水底の星 大崎梢
こっちを向いて。 額賀澪
ブータンの歌 阿川佐和子
ラインのふたり 島津輝
獣の夜 森絵都
8人の女性作家による、女性ばかり出てくる8つの短編集。豪華な顔ぶれの短い話が詰まっているから読み終わるのがあっという間でなんとももったいない。けど、読んだことのない作者の作品を読んで興味を持つきっかけとしていい機会になったかも。
男性目線でよく描かれるような、勘違いとか思い込みによるおかしな描かれ方を全くしてないから、不快感がなくて安心して読める。その代わり女同士のイヤな感じの世界観はごまかしがなく描かれてしまうから、思い当たるフシがある分、胸が痛い。
COPY
あーいるいる。こういう子。と思わせておいて、えっ、そうなの?というどんでん返し。佐智子が大学辞める理由とか、玲がなぜそんな回りくどい方法を取るのかよくわからなかった所があった。
ト・モ・ダ・チ
人との距離感をすごくうまくやっていけてる、と思わせる早苗。途中、普通なら1時間で終わらせる入力作業を指1本で午前中いっぱいかかっているあたりからあれ?と思わせて、やっぱり、問題のある女子はキミだったのね。怖い怖い。
卵の殻
いいよいいんだよ。遼子さんは何も間違ってない。私だってそうしたいと思うもの。普通はそこまで出来ないけど。
水底の星
子ども時代のスイミングスクールでの話。女ともだちというよりもスポーツを習うということに主体がある。けどやっぱり女子同士の嫉妬や怒りで起きてる話だから、やっぱり女友達の話なのかな。自分の生きてきた中でも思い当たることがたくさんありすぎて、ずっしりきた。裕のその後が気になる。
こっちを向いて。
あまりピンと来なかった。仕事上の付き合いの人とは所詮仕事が切れたら赤の他人なのか?というような話?いい大人の女性が二人でいつまでもメニューを決められないでいるところとか、私情でクライアントの無理な値引き交渉にダメと言えない所とか。読んでいてイライラ。仕事の出来ない女だってそこまでバカじゃないだろう。
ブータンの歌
学生時代の思い出せないくらい地味なクラスメート。たまたま再会して、いつの間にか自分に元気をくれる、すっごく大事な存在となっていたようだ。もう会えないけれど。なんだかいい話。ほっこり。
ラインのふたり
工場のラインで仲良くなった二人。何でもない日常なんだけどおもしろい。毎日こんな感じでいいじゃないか。と思わせてくれる。
獣の夜
これはね。いいよいいよー!自由!
肉を食べて、ボトルを空けて、思うがままに自由に生きるのさ。乾杯!イェイ!って感じ。読後感爽快!
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女ともだちをテーマにしたアンソロジー
どの作品も、女性だからこそわかる女性同士の複雑な関係性と感情を描き出していて面白かった。
知らなかった作家さんもいたけど、この本で知ることができてよかった!
特に印象に残っているのは村山由佳さんの『COPY』
ラストが衝撃すぎて、もう一度読み返さずにはいられない。 -
ドロドロから始まり
清々しく終わる、いい構成。
こっちを向いて。は
この年齢で読むと響く内容。 -
8人の女性作家のアンソロジー
村山由佳
坂井希久子
千早茜
大崎梢
額賀澪
阿川佐和子
嶋津輝
森絵都
額賀澪さん、嶋津輝さんは初めましての作家さん。
”女ともだち”って…
ちょっと恐ろしい…