ハードラック

著者 :
  • 徳間書店
3.44
  • (19)
  • (122)
  • (155)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 620
感想 : 133
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198632441

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2016.05.06 読了

  • 2021.1.30-370

  •  母親の再婚新家庭になじめず、東京で派遣社員として働いていた相沢仁(ジン)。不況でリストラに遭い、
    裏稼業の森下から危ない仕事でその日暮らしの金を得るようになった。
     その中ネットで一攫千金を狙って集ったメンバ、バーボン(サカイから長野の神谷邸襲撃指示受ける)、テキーラ
    (バンドメンバのショウゴ)、ラム(ホステス)、鈴木、で神谷邸を襲撃したが、ジンははめられ、気づいた時には
    神谷殺害&家放火の濡れ衣をかけられた。
     事実解明のためメンバを捜査する。サカイはラムであり、ラムは成海俊であった。成海は両親をひき逃げで亡くし、
    育ての祖母も詐欺に遭い自殺した。その後おれおれ詐欺Gr(BL:運の悪いヤツ、HL(首をくくったヤツ)で分類)
    に入った時、そのボスが神谷だった。成海が主犯と見破ったジンだが、最後は神谷とつながる森下が成海を撃ってエンド。
     ジンが刑務所で母と面会し、その存在に涙を流すシーンで完。相変わらず薬丸岳の小説は社会の暗部を描き読み応えアリ。

  • 手がゴツゴツしていた
    というところで、妙な引っ掛かりを感じた。
    あれ、女性ではないのか?
    と。
    いやー、そういうことね。
    身近にいると案外気づかないものかもしれない。
    毎日の生活にも困るってどうしようもなくなっちゃうことなのね。何かをやろうとしてもどうにもならないなんて。
    贅沢できるわけではないが、日々、平穏に暮らせるということはありがたいことだ。

  • ネットカフェを転々としながら、闇サイトの仕事を請け負ううちに、強盗殺人の犯人に仕立て上げられた若い男が、身の潔白を晴らすために犯人を探していく。

    主人公の転落ぶりを始め、社会的弱者の問題をあれこれ盛り込んでいるが、犯人の真相は取って付けたようで、浮いている。読者を驚かせようと、刺激的な要素を加えすぎたからかな。
    主人公の行動にしても、派手さが加わるほど嘘っぽくなる。もっと地味に社会派を貫いたほうが、作者らしく誠実な作品になったのでは。

  • *ネットカフェ難民からなんとか抜け出そうと「一発逆転」を狙い、闇の提示板で募った仲間と軽井沢の金持ちの屋敷に押し入った相沢仁。だが蓋を開けてみれば、仲間に嵌められ、三人殺しの犯人に仕立て上げられる。 細い細い手がかりから、身元もわからない仲間を探し出し・・・*

    騙し、騙され、手探りの真実を探っていくストーリー、一気に読みでした。闇に落ちるのは一瞬。悪意にからめとられるのも一瞬。エピローグの3頁に救われる。

  • 2012年読了

  • 913.6ヤク 2015.7.15

  • 派遣切りで職と住まいを失い、ネットカフェでその日暮らしの生活を送る仁。
    絶望の日々から脱出するため、ネットの裏社会とつながり、犯罪に手を染め始める。
    大きなことを企てようと仲間を募り、資産家の家を襲撃するが、仲間にはめられ、殺人犯として追われる立場となる。

    ずっと、ドキドキハラハラの連続でした。
    主人公の立場から、追う刑事の立場から、仲間の立場から、と視点が変わる構成に、何度もページを戻しながら読みました。

    犯罪はダメ、と思いながら、不幸続きの主人公に同情もしてしまいました。
    裏社会の謎の人物森下が気になります。

    最後は、上手くまとまり、さすがという感じでした。

  • 職を失ってネットカフェで暮らすことになることも、人に騙されることも、犯罪者になることも、きっかけや可能性はあちこちに転がっているよね。とても切ない物語。

    犯人はある程度のところでわかってしまうけれど、構成とか話の展開のしかたは面白く、最後まで一気に読んでしまった。映画に向いていそう。

全133件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

薬丸岳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮下 奈都
PK
伊坂 幸太郎
百田尚樹
三浦 しをん
伊坂 幸太郎
貴志 祐介
道尾 秀介
中山 七里
東野 圭吾
薬丸 岳
薬丸 岳
貴志 祐介
東野 圭吾
64
横山 秀夫
東野 圭吾
誉田 哲也
貴志 祐介
伊坂 幸太郎
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×