- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198632441
感想・レビュー・書評
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2016.05.06 読了
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2021.1.30-370
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母親の再婚新家庭になじめず、東京で派遣社員として働いていた相沢仁(ジン)。不況でリストラに遭い、
裏稼業の森下から危ない仕事でその日暮らしの金を得るようになった。
その中ネットで一攫千金を狙って集ったメンバ、バーボン(サカイから長野の神谷邸襲撃指示受ける)、テキーラ
(バンドメンバのショウゴ)、ラム(ホステス)、鈴木、で神谷邸を襲撃したが、ジンははめられ、気づいた時には
神谷殺害&家放火の濡れ衣をかけられた。
事実解明のためメンバを捜査する。サカイはラムであり、ラムは成海俊であった。成海は両親をひき逃げで亡くし、
育ての祖母も詐欺に遭い自殺した。その後おれおれ詐欺Gr(BL:運の悪いヤツ、HL(首をくくったヤツ)で分類)
に入った時、そのボスが神谷だった。成海が主犯と見破ったジンだが、最後は神谷とつながる森下が成海を撃ってエンド。
ジンが刑務所で母と面会し、その存在に涙を流すシーンで完。相変わらず薬丸岳の小説は社会の暗部を描き読み応えアリ。 -
手がゴツゴツしていた
というところで、妙な引っ掛かりを感じた。
あれ、女性ではないのか?
と。
いやー、そういうことね。
身近にいると案外気づかないものかもしれない。
毎日の生活にも困るってどうしようもなくなっちゃうことなのね。何かをやろうとしてもどうにもならないなんて。
贅沢できるわけではないが、日々、平穏に暮らせるということはありがたいことだ。 -
ネットカフェを転々としながら、闇サイトの仕事を請け負ううちに、強盗殺人の犯人に仕立て上げられた若い男が、身の潔白を晴らすために犯人を探していく。
主人公の転落ぶりを始め、社会的弱者の問題をあれこれ盛り込んでいるが、犯人の真相は取って付けたようで、浮いている。読者を驚かせようと、刺激的な要素を加えすぎたからかな。
主人公の行動にしても、派手さが加わるほど嘘っぽくなる。もっと地味に社会派を貫いたほうが、作者らしく誠実な作品になったのでは。 -
2012年読了
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913.6ヤク 2015.7.15
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職を失ってネットカフェで暮らすことになることも、人に騙されることも、犯罪者になることも、きっかけや可能性はあちこちに転がっているよね。とても切ない物語。
犯人はある程度のところでわかってしまうけれど、構成とか話の展開のしかたは面白く、最後まで一気に読んでしまった。映画に向いていそう。