時代小説アンソロジー てしごと (徳間文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198947972

作品紹介・あらすじ

働く女性たちはいつの時代も美しい。
人気作家六人による時代小説競演

己の腕と業で生きる道を切り開く
おんな職人たちの凛とした姿を活写

豊富な知識と聡明さで人々の悩みをときほぐす薬師・真葛(まくず)。
亡き母の仕込みを継ぐ色酢の麹造り職人・沙奈。
木肌の魅力に惹かれ根付職人に弟子入りするおりん。
妹の亥(いの)とともに秩父の峠で茶屋を切り盛りするそば打ち職人・蕗(ふき)。
その身に霊を降ろす「口寄せ」を使う市子。
身体のみならず心の凝りもときほぐす揉み屋・絹。

時代小説の名手六人が女性職人の凛々しさを
巧みな筆致で活写した傑作時代小説アンソロジー。

【収録作】
春雀二羽 澤田瞳子
藍の襷 志川節子
掌中ノ天 奥山景布子
姉妹茶屋 西條奈加
浮かれの蝶 小松エメル
おもみいたします あさのあつこ

感想・レビュー・書評

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  •  このアンソロジーに出てくる女性は皆、己の仕事に誇りをもつ人ばかり。

     女のくせに、女だからという心無い言葉に打ち据えられても、負けずに自分の生きる道を開いていく姿が魅力的です。

     とくにあさのあつこさんの『おもみいたします』が好きですね。私もそろそろ整体か、リンパマッサージに行きたい。
    身体ボロボロです(´;ω;`)ウゥゥ

  • 「てしごと」 あさのあつこ他著|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/315932

    てしごと - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/smp/book/b616300.html
    単行本
    https://www.tokuma.jp/smp/book/b507099.html

    ーーーーーーーー

  • 日刊ゲンダイ2019/1/7-2/1号澤田瞳子:春雀二羽、2/4-3/1号志川節子:藍の襷、3/4-3/29号奥山景布子:掌中ノ天、4/1-5/2号西條奈加:姉妹茶屋、5/7-5/31号小松エメル:浮かれの蝶、6/3-6/27号あさのあつこ:おもみいたします、の6つの短編を2020月1月徳間書店から「てしごと おんな職人日乗」として刊行。2022年11月徳間文庫化。やられた。単行本で既読だった。藍の襷、掌中ノ天なんかは、シリーズ化してほしい内容なのだか、単発で終わってしまったようだ。アンソロジーから育ったのは「おもみいたします」だけかな?

  • 【収録作品】「春雀二羽」 澤田瞳子/「藍の襷」 志川節子/「掌中ノ天」 奥山景布子/「姉妹茶屋」 西條奈加/「浮かれの蝶」 小松エメル/「おもみいたします」 あさのあつこ
    「春雀二羽」 京都鷹ヶ峰御薬園の薬師・真葛シリーズ。 「藍の襷」 色酢の麹造り職人・沙奈。
    「掌中ノ天」 根付職人に弟子入りするおりん。
    「姉妹茶屋」 妹の亥(いの)とともに秩父の峠で茶屋を切り盛りするそば打ち職人・蕗。
    「浮かれの蝶」 口寄せをする手妻師・市子。
    「おもみいたします」 揉み屋・梅シリーズ。

  • 春雀二羽:澤田瞳子/藍の襷:志川節子/
    掌中の天:奥山景布子/姉妹茶屋:西條奈加/
    浮かれの蝶:小松エメル/おもみいたします:あさのあつこ

    薬師、麹造り、根付職人、そば打ち職人、口寄せ、揉み屋

    様々な職を持つおんなたち。
    手の仕事は人の息と想いがほんのり薫るのが良いなぁ

  • 女性職人の姿を描くアンソロジー6編。

    あまり心に響くものがなかったように思う。「浮かれの蝶」が6編の中では異色なのですが、それだからかな一番記憶に残っています。
    市井の職人の日常の一コマを描く、という意味合いとは違うけど、職人という存在であるんだよな。
    シリーズものとして通読ということであれば、それぞれの主人公たちの人生を彩り紡いている様が物語の濃淡としてあらわれて、楽しめるのかな。

  • (2023-06-03)(2023-06-28)

  • わりと読み切りで満足できる短編が揃っていた。

  • このアンソロジーシリーズが大好きで、今回も手に取りました。

    女のくせに・・・という風潮の中、技術を身につけ強く・ひたむきに生きる主人公、という作品が多かった。共感できるし、がんばれって言いたくなるし、励まされるけど、ちょっと違う視点からの物語があった方がアンソロジーとしてはよかったかな。

    という、贅沢な感想。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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