文体練習

  • 朝日出版社
3.95
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本棚登録 : 1974
感想 : 208
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255960296

感想・レビュー・書評

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  • すんげぇ気合と手間のかかった言葉遊びだ。
    もう全然意味ない文章が多いですけど、これだけバリエーションを考えられるってのが凄い。
    「イギリス人のために」だか「イタリア人のために」のところなんて目ん玉飛び出そうになりました。もはや職人技・・・!!

    デザインもこじゃれててよかったです。

    09.07.26

  • レーモン・クノー は地下鉄のザジも好きです。

  • 1つの話を99通りの文体で表現した本。
    ・・・実に興味深い。

  • 読んでいて笑いが止まらない。言葉の表現方法って無限と思ふ。

  • この本は無人島に持ってきたい一冊クラスの良い本です。
    著者レーモンクノーは「地下鉄のザジ」っていう話を書いたフランス人です。
    「バスで同乗した男に、二時間後に広場でまた会った。その時は友達と歩いていて、友達にコートのここにボタンをもう一つつけなよと言われてた」
    つていう情景を99の文体で書いてる本です、装丁がもの凄くいい、縦長。中には電気回路のような図の文体で、この情景を書いたりしてて、面白い。これどこからでも読めるし、何度読んでもいい。いろんな思考の手口が載ってる。

  • 訳した人が偉大。
    同じストーリーを99通りの文体で書いた本。
    結構笑えます。
    原書は、私にはちょっと難しかったです。
    知り合いのフランス人のおばちゃんから「これ意味なーいデスネ」と批判されましたが、だからこそ、すごい本。
    装丁も好きなんですが、高くて手が出せません。

  • 一つの些細な出来事をあらゆる文体、あるいはあらゆる視点と角度から書かれた文章で表現されています。
    もともとはフランス語だったのを訳されているのですが、(もちろん私は原書は読んでいませんが)原書のニュアンスを残しつつ日本語に訳されていて驚愕します。73番目なんて女子高生バージョンで
       ねぇねぇぇ、この前さあぁ、お昼にぃ・・・でもぉ、やっぱしぃ、・・・・
    って感じなんです!
    一つの事実が語り方によってこれ程までに変わってしまうのは書き手(表現者)によって受け手を自由自在に操ることもできるということとですよね。イメージというものはいかに不安定なものなんだろうと実感しました。

  • 同じ内容を99の方法で表現している
    いんちき関西弁とか女子高生とか
    何が一番びっくりって全部で195ページのこの本
    3,398円もしました。
    よく、買ったな。

  • 1つの物語を99通りの文章で書く、前人未到の言葉遊び。
    「様々な視点を持つこと」を体感できます。

  • すごい本です。これも編集学校でおすすめされたのですが、
    ある出来事を99通りに言い換えると、どうなる?という本です。
    すげーーー!かっけーーー!!!
    と声をあげたくなる本です。

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著者プロフィール

一九〇三年ル・アーヴル生まれ。パリ大学で哲学を学び、シュルレアリスム運動に参加。離脱後、三三年に「ヌーヴォ・ロマン」の先駆的作品となる処女作『はまむぎ』を刊行。五九年に『地下鉄のザジ』がベストセラーとなり、翌年、映画化され世界的に注目を集める。その後も六〇年に発足した潜在的文学工房「ウリポ」に参加するなど新たな文学表現の探究を続けた。その他の小説に『きびしい冬』『わが友ピエロ』『文体練習』『聖グラングラン祭』など、詩集に『百兆の詩篇』などがある。一九七六年没。

「2021年 『地下鉄のザジ 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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