マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男

  • ランダムハウス講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270000120

感想・レビュー・書評

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  • べらぼうに面白い。
    勘しか信じないスカウト。ぱっとしない肉体で成功したメジャーリーガー。弁護士あがりのゼネラルマネージャー。孤高の野球研究家。記録を残してるのにドラフトに見向きもされないデブな大学生選手。肩を壊した元キヤッチャー。いくら好投してもへんてこな投げ方だからとメジャーに拾ってもらえないアンダースローの投手。そして選手のデータをぎっしり詰め込んだノートパソコンを片手に持つハーバード出の男。
    たくさんの物語がでてくるが、この本はビリービーンの物語である。
    肉体に恵まれ、怒りやすく、人を惹きつけ、頑固で、決めたことを成し遂げ、暴れ散らし、交渉に長け、信念を貫くことができる、メジャーリーガーとしては失敗し、ゼネラルマネージャーとしては成功した、ビリービーンという人間の物語。

  • セイバーメトリクス(野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法)を用いたオークランドアスレチックスの球団運営をしたビリー・ビーンの物語。

    松井秀喜の獲得、岩隈への入札等も、この哲学が背景にあるとすると何となく納得できる。
    投資を学ぶという点においては十分に楽しめたものの、MLBのことをもう少し詳しく知っていたら、もっと楽しめたのにと、ちょっと後悔…

  • 今オフは、松井秀喜が移籍したり、ポスティングで岩隈を入札したり(契約には至らなかったけど)と、
    話題が上がったオークランド・アスレチックス。

    総年俸がヤンキースの3分の1ほどにも関わらず、
    地区優勝をするほどの戦績を納めている戦略が、
    「セイバーメトリクス」

    これは、日本でいうとこの前楽天監督の野村さんが提唱した
    「ID野球」に近い感じです。

    野球統計学を元にチームを作り上げている、
    GMの『ビリー・ビーン』がこの物語の主人公。

    「野球はアウトを27個とられるまで終わらないゲーム」と定義し、
    打率よりも出塁率を重視、盗塁・犠打をしないなど、
    これまでの野球における固定観念を覆しつつも、
    理にかなった独自の野球観がふんだんに盛り込まれています。

    ただ、この野球観からは想像できないほどの短気な
    ビリー・ビーンの人間臭さ、
    他球団では相手にされないような選手が、
    アスレチックスで光輝く様子なども描かれていて、
    ストーリーとしても楽しめます。

  • ・資金をどれだけたくさん持ってるいるかではなく、どれだけ有効に活用できるか
    ・誰を褒め、誰をけなすべきか?
    ・すべての出来事について、各選手がどのぐらい責任をおったか
    ・活躍を測る尺度
    ・評価算出方法
    ・評価基準
    ・(他者とは異なる)別の原理

    常識を疑い、客観的な評価を行う。

  • ここ数年でもっともおもしろかった本。

    楽天・岩隈を落札した今話題の球団、オークランド・アスレチックスのGMビリー・ジーンの球団経営が記されている。

    他の球団が目をつけない選手や才能がないと烙印を押された選手を掻き集め起用する、それで試合に勝ち、好成績を残し年俸が上がりそうな選手は放出する。
    通常こんなことを繰り返せばチームは弱体化するのだが、毎年ポストシーズンに進出する好成績を残す。
    一連の流れに存在するはずの矛盾を解きほぐす新しい概念セイバーメトリクス。

    野球を科学するその内容に圧倒され続けた。
    既存の野球観を劇的に変化させてくれる一冊。

  • MLBのGMという仕組みに激しく興味を持った一冊。

  • 20050823

  • 20100712読了

  • 野球の常識が変わります。視点が増えて野球の面白さ倍増です。

  • 青木社長
    課題図書

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