猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 617
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299005304

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに心が清らかになる物語に出会えました。人それぞれにいろんな人生があり、悩んだり躓いたりしながら生きているんですよね。私自身もそうですが、自分を否定することなく、自分の心に素直になって物事と向き合っていこうと勇気付けられました。青山先生、ありがとうございました!

  • 『お探し物は図書室まで』
    でこの著者に出会った。
    大好きになって
    『鎌倉うずまき案内所』
    そしてこれ
    いいなあ

    どこか不思議な世界へ連れて行ってもらえる。
    でもそこはホンノ隣という感じがとてもいい。

    七作の短編 オムニバス
    ちょっとリンクしているのがうれしい。

    幸運だったら出会える猫「ミクジ」
    タラヨウの葉にかかれた「お告げ」ひとこと
    それぞれ悩みを抱える七人がその「お告げ」を胸に抱きそれぞれ前向きに生きていく

    ちりばめられた言葉がそっと背中を押してくれる

    ラストの宮司さんの語りがいいなあ

    そして 表紙のミニチュアが最高です。

    ≪ お告げだと 気づいたときに 開く道 ≫

  • 神社の猫がくれるお告げって!それだけで猫好きはたまらない!

    青山先生独特のお告げの意味を考え自分で切り開いて行く感じも気持ちが熱くなる!

  • 7人の悩める人々の7つのお告げ
    悩みもお告げも人それぞれ
    そのお告げは何を意味するのか
    その意味をどう受け入れるか
    意味を見つけた時の1歩進んだ彼らがキラキラしていた

    どの物語も悩みを抱えている
    その大きさは同じ人間がいないように、同じ悩みなんてなくて、それは他者から見たら小さなことでも本人からしたら大きなことだ
    そんな時に訪れた神社に現れる猫のミクジ
    ミクジは悩める人々に笑いかけ、お告げを贈る
    ニシムキ、チケット、ポイント、タマタマ
    一見なんのことか分からないお告げ
    でもそのお告げには意味があり、それが素晴らしいものになるかは本人次第
    答えを見つけたら幸せが訪れるものでは無いけれど、前を向こうと思えるような気持ちは訪れる
    その小さな幸せの発見が、私にも幸せを運んでくれるみたい

    悩みに囚われた時、猫のミクジは私にも現れるだろうか
    現れたらどんなお告げをくれるのだろう
    私はそのお告げの意味を見つけられるだろうか

  • 猫のミクジを見たことなかった官司さんは、お告げを受け取った7人全員と繋がっていた
    そのうちの1人もまた、他の誰か1人と繋がっていた

    切羽詰まった時は深呼吸して心に余裕を作って、そこに神様が宿ってくれるように、
    神様に頼るのではなくて、来てくれるように・・・

    • ひろさん
      みどりさん。はじめまして、ひろと申します。
      たくさんのいいね!をありがとうございます。
      青山美智子さん、とても素敵な作品ばかりですよね!
      私...
      みどりさん。はじめまして、ひろと申します。
      たくさんのいいね!をありがとうございます。
      青山美智子さん、とても素敵な作品ばかりですよね!
      私も心が温まる本が大好きです。
      どうぞ、よろしくお願いします(*ˊᵕˋ*)
      2022/06/05
  • 青山さんの作品にハマり中。
    短編集のそれぞれのつながりがあり、読み返してみるとまた違う視点がみえる。
    「マンナカ」にでてくる養護教諭の姫野先生!「探し物は図書室まで」を先に読んでいたので、こんなところに。と興奮してしまいました。

  • それぞれの悩みを抱えた7人の主人公が、たまたま訪れた神社にいた猫のお告げを通して、人生が変わっていく物語。
    この方の作品はどれも心温まるものばかりで、自分の人生についても今一度考えるきっかけになるのでオススメです。

  • 困った時の神頼み。人はみんな、普段は神様のことなんて気にしてないのに、ご縁=五円のお賽銭で色々頼みすぎますよね。でも、神様だって心得たもの。別に何にもしてくれないのですょ、神様って。ただ、ちょっと目線を変えるだけで道は開けるもの。それに気づかせてくれる、ありがたいお話が詰まってます。宮司さんの飄々加減もGood!

  • ひっかくと文字が残るタラヨウの木の葉。
    ハガキの木の葉っぱらしい。
    7つの章それぞれも良かったが、物語の最終章で7人のその後を覗き見することもでき、宮司さんのお話にもジーンとあったかい気持ちで読了できた。

    自分が住んでいる近くだと、どこにあるんだろう…タラヨウの木。
    探してみよう。そしてもらえそうなら葉っぱをもらって大切な人にハガキとして送りたい。

  • 猫のミクジによってもたらされる、葉っぱに書かれた不思議なお告げをめぐる7つの短編集。
    うまくいかないな、つらいな、と思う時があっても、自分の心持ちとか、考え方とかが少し変わることで好転することもあるんだ、ということが、すとんと心に落ちてくる本です。
    普段の私たちの生活では、なかなかこんなふうにお告げを受けられることはないかもしれないけれど、お告げをもらった人たちのように、何か少しでも動いたり思い出したりすることで、もしかしたらくすぶっている何かを打破していけるのかもしれないな、少し踏み出してみようかな、と、前向きな清々しい気持ちになれました。
    お告げはもらえなくてもいいから、ミクジに会って頭なでなでしたいなぁ…。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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