猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 9120
感想 : 617
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299005304

感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたかった本。
    星のマークがついた猫ミクジの葉っぱのお告げに導かれて、1人1人の世界がガラッと変わっていくのがとてもいい。
    優しい気持ちになる7つの短編集。
    私も、ミクジに会いたくなりました。
    読んで良かったです。

  • 青山美智子さんの本に最近はまってます。
    1話読み終わるごとに感動して、新しい価値観を見つけて、余韻にひたらせられます。
    理想通りにいかないことばかりだけど、それは何かが少し欠けてるってことでそれに気づくのが大切。
    それを手助けしてくれるミクジ。
    この本がそのミクジのような存在になってくれました。
    特にポイントやスペースにそういう考え方があったのか、と感銘を受けました。
    少し背中を押してくれたと思います。

  • 青山美智子さんの小説は一気に読むのではなくて
    話ごとに時間を置いて読むのがいいなと思った

    タラヨウの葉っぱに猫(ミクジ)からのお告げの言葉がのっている

  • もしこの神社を訪れて、奇跡的に出会えたらどんなお告げをくれるのだろうか?
    読み終わった時、ふと思いました。
    この作品の登場人物たちは、猫であるミクジから直接的なアドバイスではなく、一言のヒントをもらいます。
    その一言ヒントから、過去の自分自身を省みて、新しい行動を起こしていく。
    人の意見を聞き、新しいことにチャレンジする。
    そして、また考える。
    考える→行動する→考える…と繰り返していくことで、自分自身に向き合い、新しい道を開拓していく。
    その姿は、懸命に生きているっていう感じがして、読んでいて眩しく感じました。
    中には、ストンッと今の自分の中にすんなり入っていく作品もありました。
    今の私は、「タネマキ」「スペース」「タマタマ」がグッときました。
    皆さんは、どの話がグッときますでしょうか?
    その時、その時で響いてくる作品が違うのだろうな…。
    この作品は手元に残して、定期的に読み返したいですね。

  • このシリーズはほんとにほっこりしてて癒されます。7つのお話の中でも苔好きの少年のお話『マンナカ』が好き。『お探し物は図書室まで』のあの方が出てきます。そんな繋がりもシリーズものの楽しみの一つ。

  • 青山美智子さんの本は、ずっと自分の手元に置いておきたい物ばかりです。この作品も本当に素敵でした。
    以前読んだ「お探し物は図書室まで」の小町さんの養護教諭時代が描かれていて感動!
    どのお話も、自分は自分でいいんだ、と心を優しく温かくしてくれました。また大好きな本に出会えました(^^)

  • ほっこり。生き方のヒントが隠されていて、何かを掴めそうな錯覚に陥る。
    ただ青山さん独特の短編構成は飽きっぽくなってしまうので、青山作品は時間を開けて読みたい。

  • 天竜文学賞、イヤー味わえました堪能して至福の思いです。神様当番に似てる展開で、やっぱりいいかと ミクジが実在するかどうかも最後に宮司さんが会うのだからきっといる筈だ。たらのは、多分知ってると思うけど手紙になるって初めて知るって事。ジュリアさんがタロットに似てると言うけどこn展開は面白いし色々人が出てきてね、もうなんだか宮司さんの物語になって欲しいです寅さん的な。1番が保健師さんに辞めた先生の話かな、巧妙なイジメに何も見れない能力0の若い担任に 辛かったろうね、岡崎の目を見た=こんな解決法あるんだな

  • 流れとしてはいつもの感じがある。全て自分の心しだい。一見悪そうなことも、後々自分のプラスになったり。ジュリアさんの番組に出ていた子の言う通り。プラモ屋さんのおじいちゃんも、読んでてさいしょから「この人めっちゃ幸せやな」と思っていたのに、さらに幸せが。なかなかその辺に落ちてる幸せには、人間気づかないものなのだ。たくさんのタラヨウを、落ちていることにも気づかず、拾わず。気づいても考えずでは悲しい。どれだけ見つけて拾えるかで、人の幸せは決まるんだなと思えた。

  • 小さな神社で猫に「お告げ」の書かれたタラヨウの葉をもらう、悩める人たちの短編集。

    どこにでも居そうで、少し周りとすれ違っててうまくいってない老若男女たちがタラヨウの葉の言葉を解釈して道をひらいていくので、毎話優しい気持ちになれる1冊。

    切手を貼れば配達してもらえる(らしい)タラヨウの葉、見てみたいなーと思って調べたら、どこかで見たことある葉っぱで意外と身近な存在なんだと思った笑

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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