- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299005304
感想・レビュー・書評
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優しい世界。自分は役に立たない。自分はダメだとラベリングすることによって塞ぎ込み自分の可能性を奪う。他者からも同じように見られるように自分から仕向けてしまう(無意識だけど)そこから思い込みを解き放つことによって広がっていく話はよくある話で気をつけなきゃなと思った。
世界は外側にもあるけど内側にもあり受け止め方で世界が変わる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり青山さんの作品は大好きだなぁ♡
感情の表現や描写がいつも私を惹き付ける。
ずっと読んでいたくなる心地良さ。
なにか大切なことに気付かせてくれるというか、温かい気持ちになれる。
この作品は連続短編集。猫のミクジからお告げをいただけた人達のお話。
7人の人々のそれぞれの立場での気持ちや、生活が描かれている。
青山さんの作品で面白いと思うのは、短編でありながらこの作品に登場する人達が他のストーリーのどこかにいるというところ。
どこかで繋がっていたり。それを探すのも私の楽しみになっていたりする♪
青山作品には、素晴らしい名台詞もたくさん(☆∀☆)キラーン!
本当に素敵な作品でした。 -
青山先生の本は、疲れている心にそっと寄り添ってくれる優しい文章が並んでいる。
仕事や人間関係で嫌なことがあった時、上手くいかない時、どう進んでいいかわからない時、手に取ってみてほしい作品だと思った。
私は人を羨ましがったり、自分にはできないからと決めつけてしまうところがあり、少し疲れてしまうところがある。そんな私にはこの短編の「ポイント」という話がとても心に残った。
しばらくしてもう一度読んでみて、すこし違った目線で見られるようになったらいいなと思う。 -
これも素敵な作品。
[三枚目]ポイントの章では、私がギターを習っていることもあり、かなり親近感があった。のほほーんと時を過ごしている学生は就活してても印象に残りにくい。嘘言ってるなぁとかも採用担当はわかるしね。この章は何だかぐっと来るものがあって、老眼鏡に涙が落ちた。 -
さまざまに悩みを持ち合わせた人たち、一人ひとりの人生の中で起きた現実とも思わせるような実際に同じような立場の人間がいる視点から描かれているストーリーが面白い。
私自身もこの作品の中の「ポイント」「マンナカ」「スペース」にすごく共感して、涙を流すことも多々あった。
一つ一つのストーリーの中にある温かみある言葉の数々に感動せずにはいられなかった。
何度も涙が流れてきてしまうものだから、人前で読むにはちょっと勇気がいるような…。
だけどプレゼント等で送る本としては最高な作品だと思った。
この本の中に出てくる"ミクジ"という猫や神社の温かいキャラクターの宮司さん。
こんな神社が身近にあったらいいなと思わせてくれる本だった。
また、考え方の新しい視点を持つことができた。
今後の仕事の参考にしていこうと思う。 -
ふと立ち寄った神社で猫の『ミクジ』からお告げをもらった人たち。
それぞれが悩みを持ち過ごしていたが、お告げを意識することで自分の心持ちが変わり前へ進んでいく物語。
読んでいてとても心が暖かくなる話だった。
短編なので読みやすく、また登場人物が次の話で脇役として出てきたりするのがよかった。 -
それぞれの人が受け取ったワードがその人の大切な事につながる。お告げのワードからはどんな展開になるのか想像もつかないが、読んでいくうちに「なるほど、そういうことか!」と分かるのが楽しい。
いずれのお話も最後に皆前向きに明るくなりほんわかする。青山さんの「お探し物は図書室まで」と同様、このお話でも受け取る側がきちんとその意味を考え意味づけて、自分の道を見つけている。猫のミクジは影でこっそりそれを見守っている感じがいいなと思った。 -
「一期一会」という言葉を大切にしていこう、と思える1冊でした。
お気に入りは「チケット」と「マンナカ」です。 -
すごく優しい連作短編集だった。
一人称視点で読みやすく、ふと迷った時に背中を推してくれるお話ばかりで、心が温かくなった。
お告げをくれるのはミクジだけど、その意味を気づかせてくれるのは周りの人たちなのがいい。
娘と仲良くなりたいパパの話、頑固者のおじいちゃんの話、周りに馴染めない転校生の話は特に好きで、思わず涙…。
神社を中心に7人の主人公たちがすれ違うように生きているのも、発見の連続で良かった。
何より、神社の宮司さんが優しくて温かくていいキャラ。この宮司さんが仕えてるからミクジはこの神社を選んだのかと思うほど。ミクジにも会いたいけど、この宮司さんに会ってみたい。
宮司さん目線のエピローグ「ここだけの話」もすごく良かった。意外な伏線に気づいてほっこりしたり。
タラヨウの木というものを知らなかったのだけど、実物を見てみたいなぁ。