猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)

著者 : 青山美智子

• 宝島社 (2020年6月4日発売)

感想・レビュー・書評

[JUNKOさんの感想 · 2023年7月10日]

結婚前のさゆりさんを見つけ、興奮。
お探しものは図書室まで→猫のお告げは樹の下で
と言う順番で読みました。まさかこんなところでさゆりさんに会えるとは、、、
もう一度、お探しものは図書室までを読みたい衝動にかられています。
青山美智子さん、沼。

[‪‪蜜の花さんの感想 · 2023年4月17日]

『一生懸命な人のことを笑ったり、辛そうな人のことを貶す奴こそ心が病んでいるんじゃないか。
先生は心を病んでなんかない。
心が病んでいるのは、アイツらの方なんだ。』
...精神が病んでる、とか、心が病んでる、とか言われてる度に腑に落ちない部分があったのだけれど、そのモヤモヤした気持ちをこの本のお陰で言語化できた気がする。

それと、私にとってのお告げは本なんだと思う。
素敵な本に巡り合ううちに、新たな感性や感情の引き出しが増えてくる。
そのうち、日常でその引き出しが開かれた時に
自分が変わることによって世界も開かれたように感じるんじゃないかな。

本はずーっと読み続けたいな。。

[めがねパパさんの感想 · 2023年4月9日]

見方や捉え方をちょっと変えてみるだけで、世界はガラッと変わる。
現実は変わらなくても、自分がどう見るかで、人生は明るくも暗くもなる。

前作「木曜日にはココアを」に引き続き、そんなメッセージが込められている気がする。
読むと心がほっとするだけでなく、ちょっと周りの見方を変えてみようかなという気づきをもらえる。
さりげなく前作とのつながりも含まれているところもよかった。

[こまりさんの感想 · 2023年1月22日]

猫のミクジからのお告げは、悩んでいる自分が視点を変えるきっかけになる。宮司さんの言葉や接し方は、今の自分を受け止めて、前に進む力をくれる。

青山さんの物語はいつも、ミクジや宮司さんのような存在はヒントをあげているだけで、登場人物が自分自身で考え方を変えて、前向きに人生を楽しもうとしているのがとても良い。

7つの中でどれが1番良い話かなと考えると…決められないくらいどれも好き！
でも、心に残ったのは「スペース」。自分の中のスペースを広くして、外から素敵な刺激が入ってくるように空けておく。忙しい日々の中でも、余白の時間を必ず作る。いろいろな人に出会って時にはいやな思いもするけれど、その人たちの人生を想像して思いやれるような隙間を作る。私も「スペース」を忘れないようにしたいな。

[ふちさんの感想 · 2022年10月30日]

連作短編、七つの話。悩み多き登場人物達が、猫・ミクジのお告げ・タラヨウの葉っぱに書かれたメッセージによって、前に進んで行けるようになる。筆者らしい、温かく優しい話でした。

[ひーさんさんの感想 · 2022年1月26日]

連作短編集。どのお話も読み終わった後に温かい気持ちになれる。
一気に読むのがもったいなくて、一話一話のんびり読みました。
大人だけではなく、子供にもおすすめできる本。

[ジェダイパパ6986さんの感想 · 2022年1月20日]

色々なSNSでよく目にする青山美智子さんの本を始めて読んでみた。良かった！噂通りとても優しくほっこり出来る作風。折れそうな心をそっと優しく支えてくれるような。7つの短編集。タラヨウの葉に書かれた文字はミクジという猫からのメッセージ。その人にしか見えないメッセージ。とても癒されたし頑張ろうって思える。更に青山美智子さんの作品を読みたくなった。

[レイ☆さんの感想 · 2022年1月5日]

心に残したい言葉が多すぎて付箋だらけになりました。もっと自分と向き合って、自分の気持ちを大事にしようと思いました。優しく包み込んでくれるような本です。

[micaさんの感想 · 2021年5月8日]

自分の考え方次第で結果は変わってくるんだと思いました。
心安らぐ神社、暖かい人柄の宮司さん、それぞれが一生懸命に毎日を生きている登場人物。
読みながら応援している自分。

読み終えた後しばらくほんわかした余韻が残り、前向きになれる1冊でした。

[猫田さんの感想 · 2020年7月7日]

全ての物語が素敵だった。
短編の一つに、自分と重なるところもあり、忘れていたことを思い出したような気持ちになった。

著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』（U-ku氏との共著）『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。