居心地の悪い部屋 (河出文庫 キ 4-1)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 741
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464152

感想・レビュー・書評

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  • 読んだことのないタイプの海外小説ばかりで、夜中に妙な気持ちになりながら読みました。星新一や筒井康隆とは違った不気味な小説ばかりで、いずれの内容も夢に出てきそうでした。面白かったです。

  • この手の現代の海外の短くて読みやすくて面白い不条理な短編小説を探すテクを持ってない私としてはこういうアンソロジーはかなり助かる。こういうのがあと100冊は欲しい。読み終わって「え、どういう意味?」とはてなマークが浮かぶ話が多いけれど、たぶんそのままに気持ち悪さを味わえばいいのだろう。全体的に外れはなく、ブライアン・エヴンソン「父、まばたきもせず」、アンナ・カヴァン「あざ」、ステイシー・レヴィーン「ケーキ」などが特に好き。単行本と一部差し替えになっており、文庫本未収録の話も気になる。

  • 居心地の良い部屋でした。

  • 落ち着かない気持ちになれてよかった。

  • どの物語も共通して不穏な空気が漂っていて、なんだか得体の知れない怖さがあった。それはタイトルの通り「居心地の悪い」ものであり理不尽な悪夢を見てしまったような感覚だ。まさに編訳者の狙いの通りになっている。
    特に好きなのは『ささやき』。正気なようでいて、ボタンを掛け違えたかのように小さな違和感を感じさせる主人公と、謎の男女の存在。ラストで不安に突き落とされるのがたまらない。
    文章のリズムがクセになるのが『やあ!やってるかい!』。この人物を"殺った"のが"あなた"な点にドキッとさせられた。ただ対岸の騒ぎを遠く眺めていたのに、"あなた"という言葉が出てきた瞬間すぐ目の前に迫ってきたように感じられたのだ。

  • チャメトラと来訪者が好き。

  • ブライアン・エヴンソンが読みたくて
    「ヘベはジャリを殺す」最高だったので、彼の作品集に手を出そうかな
    他の作品もとてもいい感じにそれぞれにそれぞれの方向で狂っていて良かった
    「オリエンテーション」と「ささやき」が今のお気に入り

  • 岸本佐知子さんが選び、訳しているということで読んでみた。面白い。ぞわぞわとして、不条理な雰囲気のある小説が好みなので、まさにその通りの本で楽しく読むことができた。
    特にレイ・ヴィサヴィッチの「ささやき」がよかった。理由の説明は全くないけれど、それがかえって恐怖を増幅させて最高だった。小説はこんな風にぶっ飛んでいてほしい。
    ルイス・ロビンソンの「潜水夫」もよかった。わたしたちはいつこんな目にあってもおかしくないんだろうな、という不思議な説得力があった。「ささやき」とは正反対の妙にリアルな雰囲気が恐ろしかった。

  • 微妙なバランスでちょっと忘れ難いアンソロジー。

  • 一話読み終わるたびに、周りを見渡して今いる場所を確認したくなる、そんな一冊。
    レイ・ヴクサヴィッチの「ささやき」は、創源SF文庫『月の部屋で会いましょう』からの再読。やはり素晴らしい。

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著者プロフィール

1966年生まれ。現代アメリカを代表する作家の一人。ブラウン大学文芸科教授。邦訳に、『遁走状態』(新潮クレスト・ブックス)などがある。

「2015年 『居心地の悪い部屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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