あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
- 学陽書房 (2003年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (65ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313812062
感想・レビュー・書評
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何年か前から読みたくてやっと読めた。
すごく当たり前なことが書いてる。
でもそれが出来てないし日々の忙しさに追われてなんて言い訳してしまってて10代の時ほどの情熱を忘れかけ考えること向き合うことからも遠ざかり出来ていない今の自分にはグサリとくるものがあった。
当たり前だけど伝わってくるのは
少女達のスピーチ、行動力にウラもオモテもないから。。
12歳の行動力には驚いた。
私もこういった環境問題に興味があり身近で話せる仲間がいたらなって思っていました。でもこの本を読んで、いたらなとかじゃなくて、自分から行動を起こさないと何も始まらないんですね。
不言実行、良い言葉ですね。
なにをいうかではなく、なにをするかでその人の値うちが決まる、、
私は環境の話を10代の時に大人に話しても
なんとかなるよ、とか
自分達が若い時はそんなこと考えなかった、考えすぎとか
その年齢で偉いねとか
今までの私はそこで終わりでした。
考えて話すだけじゃだめなんだ。
一人一人が行動しなきゃ、そう教えてもらいました。
響く人には響く、響かない人には響かないけど、、
未来をつくり、これからを生きる子ども
もちろん大人にも
自然を愛する人、情熱を忘れかけた人、
守りたいものがある人に
子どもの時の気持ちをもう一度思い出すのにも
少しでも興味があればぜひ読んでもらいたいな。
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日本語メインで書かれてますが、英語の原文も載っているところが良いなと思いました。当時12歳の少女が語った伝説のスピーチ、心に深く刺さるものがありました。経済史上主義から脱却して、地球の環境こそを大切に、自然と調和して生きていく必要を強く感じさせられました。
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1992年のブラジルのリオデジャネイロで開催された国連の地球環境サミットで当時12才だったセヴァン・カリス・スズキ先生が子供の環境団体の代表として地球環境問題についてスピーチした内容とその背景をまとめた良書。たった12才で世界の人たちの共感を得るようなスピーチをして、世界の環境問題への関心を高めることに成功したなんて心から尊敬。もちろんセヴァン・カリス・スズキ先生個人の才能や努力もあるだろうけれど、12才の女の子に地球環境問題を真剣に考えるきっかけや環境を与えた周りの大人たちもすごいと素直に思う。
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「リオの伝説のスピーチ」
こんな素晴らしいスピーチを12歳の少女から聴いたとき、世界のトップはどんな気持ちだったのだろう…?
恥ずかしくて居ても立っても居られないのだろうか?
そして今の世界を見て再び顔を赤くすればいい。 -
スピーチの内容もよかったし、
とてもタクシーの中でなぐり書きをして
作ったとは思えなかった。
言っていることは、もっともだと思った。
でも、このスピーチをした人は今の大人の世代だよね?
なのに、もっと世界はひどくなってて、
どうして変わることができなかったんだろう?と思った -
リオ地球サミットで語られた12歳の少女のスピーチ。
大人が口にすることをできていない、環境問題への矛盾を指摘した本。
絵本のように読みやすいが、内容は深い。 -
どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはやめてください!
セヴァン・スズキのすばらしいスピーチ。この思いが広がり続き、語り継がれるなら少しはマシな世の中になったかもしれないが、残念ながら一過性のもので終わってしまったようだ。世界は変わらず、人間は愚かなままである。 -
3.11は 持続可能な社会への転換を促したできごとでもある。ドイツのメンケル首相が来日しスピーチした内容は日本もまさに脱原発、持続可能な社会へ促している。あなたが世界を変える日である。
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WWF(世界自然保護基金)の会報誌で紹介されていて知った。
1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた地球環境サミットで12歳の少女が語った伝説のスピーチ。このスピーチのことは知らなかったけど、高校の倫理の授業でこの地球環境サミットのことを勉強したことを思い出した。「持続可能な開発(Sustainable Development)」がキーワードで、もちろんテストでも出てきた。
12歳のカナダの少女がストレートに表現している。ど直球。これは心に響くよ。
「どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。」
スピーチ全文(訳文および英文)だけでなく、環境サミットでスピーチするまでのいきさつも紹介されている。てっきりスピーチはもともと予定されていたのかと思ったら、地元の人のカンパでリオに渡り、土壇場でスピーチさせてもらえることになったというから驚いた。海外ならではの取り計らいかもしれない。
司馬遼太郎の『二十一世紀に生きる君たちへ』や、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を読んだ時のことを思い出した。
長く読み継がれるべき書物の一つだと思う。メジャーな出版社から文庫とかになったらいいのに。絵本もいいかもしれない。
あのサミットから20年以上がたっている。その間にダイオキシンはクリアしたしハイブリッド自動車や太陽光発電は増えたけど、きっとこれで十分ということはないんだろうな。