- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032456
感想・レビュー・書評
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たくさんハグしよう。だっこしてと言ってきたら何をしていてもそれを最優先に叶えてあげようと思った。
疲れていたり、精神的に弱っているときには肌の接触を求める。忘れずにいよう。
共感は模倣から始まる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スキンシップの重要性を学術的に論じた本。参考文献も巻末に掲出されている。
・乳児の時の親の反応のしかたは、3つに分かれ、それは基本的信頼感や成人してからの恋愛スタイルにも影響する。
・子供と親とのスキンシップ量と依存心は負の相関をもつ。
・柔らかい肌着の有効性。切れやすさ、攻撃性との関連。
・皮膚感覚と理論を両方鍛える。
・視覚が鋭い人:デザインにこだわり、コーディネイトにこだわり、衝動買いが多い
触覚が鋭い人:世の中運よりも努力である。シンプルな暮らし、計画的な買い物。 -
肌は露出した脳である。子供に限らず愛情を持って触れることは非常に大事である。臓器移植された人がドナーの影響を受けることもある。というレポートもあるようで皮膚感覚(含内臓)の大切さを知った。
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本書の主題は、子どもに限った話ではなく、大人にも当てはまる。
「心」は、体験を通じて、肌を通じて、育まれる。
肌というのは体の内部と外部を隔てていると同時に、心理学的にみると自我という心の内部と外部をも隔てている。
「なでなで」や「くすぐり」といったスキンシップを通じて、自立性・社会性を子どもは育んでいく。
<目次>
プロローグ 頭そだて、体そだて、心そだて
第1章 子どもの心は肌にある
1 肌感覚が「性格」になる
2 「なでなで」されて育った子
3 スキンシップが脳を育む
4 「なでなで」が足りない子どもたち
第2章 思いやりを育てるスキンシップ
1 共感は模倣から生まれる
2 柔らかい体を作る
第3章 みんな「なでなで」されたい
1 子どもを「なでなで」する
2 異性を「なでなで」する
3 自分を「なでなで」する
4 なでなでは心を癒す
2017.06.19 朝活読書サロン -
タイトルから想像される「育児論」にありがちな、極端な論はあまりみられず、引用と参考文献もしっかりとしているので説得力があった。
自分は育児論に興味があったわけではなく、どちらかというと触覚と脳と心の関係に興味があって読んでみたのだが、あまりに知らない事実が多く勉強になった。
心(脳ではなく)は脳にも、皮膚にも、内臓にも、自分の外にも存在していることが実感できる。
ただし「残念なことに戦後は」的な物言いは、終戦直後は戦災孤児が多くいたこと、生活難により子供に手をかける時間が今よりも少なかったであろうこと考えると「」アメリカの育児法の影響」としてしまうのはあまりに素朴で底が浅く感じた。
触覚と脊髄の関係、脳との関係などはもう少し他の本を読んでみないと本書が正統なのか異端なのかも判断できないが、実験データを見る限りではかなりスタンダードな内容で、単に一般に知られていないだけという感じがした。
https://twitter.com/prigt23/status/1043837747704737793 -
「健全なる肉体の中に、健全なる心」と古代ローマの詩人ユヴェナリウスが言ったとか。私達は、情報多寡の中にあって、皮膚感覚が退化してるかもしれない。育児本というより、人間関係についても説かれていると思う。
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嫁がパパ、肩揉んでと週に数回有る。
なる程。 -
いかにスキンシップ(肌と肌の触れ合い)が大切かを説いた本。子供の、とあるが、大人にも有効。
中盤「最近の若者は~」というような論があり、違和感があったが、肌に触れることで満たされた人間になる点は信じて実践したい。子供に触れるのは最高の癒しだし。(「赤ちゃんの体のプニプニ感がたまらなく嫌だ」と感じる人もいると知って衝撃。)
スキンシップを求めてくるときは何か心に痛みやストレスを抱えているというサイン、というのは覚えておこう。 -
◆「心」とはいったい何なのだろうか。
自分が体験したことから、これは嬉しかった、これは嫌だった、などということを、教訓的な物語にするという形で蓄えられたもの、あるいはそれらがたくさん集まってもう少し大きな物語になったもの、それが「心」だというのである。心はさまざまな体験の結果として、あとから生じてくるものなのだ。