- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032760
感想・レビュー・書評
-
齊藤孝シリーズ☆第2弾☆
我が大学を創りし、福沢諭吉の本。
大学に入学して以来、感謝はするものの、
福沢諭吉とは何者なのか、
一切知らなかったので読んでみた。
彼は、日本において大学や銀行、新聞社など、現在まで続く多くのビジネスモデルを創ったマルチ経済人である。
「官」で働くことが絶対善の時代に、子供時代から反発し(自身が中津藩の下級武士の末子であったことが大きく影響している)、生涯「民」で働き、近代日本経済を創った人間である。
凄い。有難い。
この本を読むことによって、
「独立自尊」「実学主義」の意味を解せた気がする。
良かった部分は以下の通り:
09.大事なのは「意味を解す」こと
10.活用なき学問は無学に等し
12.自分の基本テキストを持つ
16.まず相場を知る
17.大きな間違いを起こさない
23.極端を想像す
26.「自分探し」は時間の無駄
27.才能より決断
28.パブリックという意識を持つ
12.自分の基本テキストを持つ
一つのテキストを徹底的に読み、自分の血とし肉とする。
これが大事だと。
引用できるレベル、体と脳まで沁みついてるレベルまでもっていくこと。
情報を得るための読書と、分けること。
最近は情報を得るための読書が多かったので、反省。。
26.「自分探し」は時間の無駄
これ、就活生が見たら、驚くよね。
自分も一年間ずっと自分探ししてたし。
自分探しも大事だけど、それだけで判断せずに目の前の仕事をがしがしやることの大切さが書かれている。
「今できること」だけで判断しないこと。
この本を通して、
福沢諭吉は凄い野心家であり努力家であり、実学を大事にした人であることがわかった。
6年目にしてやっと。
その志向は尊敬に値するが、この本に書かれた性格の人物とは友達にはなれないことも感じ取れてしまった。
ずるいぞ、諭吉。
注意する点:
斎藤孝自身が親福沢派なので、書かれていることの多くが誇張されている、もしくは正当化されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
福沢諭吉をはじめて知りました
-
ちょうど、British Libraryで開催された、慶応義塾150周年記念国際シンポジウムに参加したばかりで、福澤諭吉気分が高まっていたこともあり、案外と興味深く読めた。
ただし、あくまでもこの本を読んだ印象としてだが、福澤諭吉は随分私とは違う人種のようだ。それは残念な発見だと思う。 -
人生初諭吉
ジメジメしてない。カラリとしてる。そんな諭吉の人柄から学ぶことが多い。
徹底的に合理的。
ウジウジしてる時間はもったいない。悩むならやる。
ヒントになった。 -
ジメジメしたこの季節、「精神がカラリと晴れた」諭吉の生き方に触れてみては?
とにかく合理的で、それでいて思考は複雑というのは最も理想的な気がする!
*悩む暇があったら勉強しろ、行動にうつせ。考えても仕方のないことを考えるな。
→よく言われるけど、「嫌でも考えちゃうんだから!」と反発したくなる。けど、諭吉ほどの人に言われると、「あぁ、ウジウジ悩むのもくだらないな」って思えるんだよね。
*勉強・読書をしていれば自然と思考は複雑になる。
→だから悩む暇があれば読書をしろ、と。この考えは衝撃的でした。
*他人にほめられてもけなされても話半分にきけ。
*人づきあいは6分目
→とても自立した人で、他人に依存しない。自立しあった関係が、互いを高められる。
*交際は浅く広く
→狭い人づきあいだと、その人に依存しがち…というのはすごく共感できた!!
一人でもやることがいっぱいあって忙しいし、くらいのスタンスで自分を磨いていくほうが、ひとが付いてくるんだろうね。
*「実学」の大切さ。
*たくさんのことに手をだす→実は思い切ったことができる。
→日本では「1つのことに全身全霊をかける」といった風潮がもてはやされているけれど、いろんなことに手を出していると、「1つくらい失敗しても大丈夫」と思えて、思い切ったことができる!
*目の前の雑事はなんでもこなせ
*健康第一
→このへん面倒くさがりの私としては耳が痛い・・・
読んでいて感じたのは、「7つの習慣」で言われているような生き方だなぁ、と。
斎藤孝が解説していて、とても読みやすい。(原作の意図がそのまんま伝わっているかはともかくとして)
下手な自己啓発書よりよっぽどためになる本 -
自分にはこれしかない、という思い詰め方はしなやかさにかける。
ファッションなんてどうでもいい。勉強だよ。
自分は自分だ、というアイデンティティをどうやって保っていたかというと、学び続けている自分へのプライド。多くを学び続けることで他に寄りかからない個としての人格を保つ。それが本当の独立なのだという揺るぎない信念を持つ。
どうだ、物事はわかってみると造作もないことだ。
福沢は読書を中心においたからこそ見識があって世の中のために多くのことを成し遂げることができた。
読書を柱として人生を打ち立てるとこれほど豊かに生きられるというのを諭吉は見せてくれた。
社会人で勉強してもお客様にならない。貪欲になる。 -
この本読んで、福沢諭吉が日本に何をもたらした人なのかが分かりました。
彼のpersonalityにも注目です。
-
090627
-
-ずばり、"学び続けている自分への自負"である-
?自分のアイデンティティーの拠所を見つける?無駄なことは考えない?相場(自分や物の価値)を知る?脱出する(自分の道は自分でデザインする)?尋常でない根気と集中力でやる?人との付き合いは腹六分目?最悪に備える?スピード感をもって決断する?自身の能力を奢らず、賤しまず?社会のことを考え、行動する...ってなことについて、「何を今更!」と思ったあなた!この箇条書き、読んだそばから忘れていくでしょ?この本を読むと、言葉が血となり肉となりますよ。それもこれも「カラリと晴れた精神の持ち主」諭吉の言葉の威力と、著者の齊藤孝が、現代の私たちの感覚にあうようスッキリ置き換えて説明してくれるから。二十歳のころにこの本があれば・・・。恐るべし諭吉&孝!(敬称略) -
人生を見渡したときに、「あの時期、あの人に教わったことは自分の中に生きている」と思うような経験を持てることはとても幸福だと思う。
新しいことを始めれば、成功しようが失敗しようが、その経験は必ず人生の新しい扉を開く。やる前の人生と、やってみた後の人生は絶対に違うのだ。
自分はまずどう動いていくか。AとBではどちらを選ぶか。決断を積み重ねていくことでしか、現実は開けていかない。
「よしなさい、馬鹿々々しい。この中津に居る限りは、そんな愚論をしても役に立つものでない。不平があれば出てしまうが宜い、出なければ不満を言わぬが宜い」