名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035662

感想・レビュー・書評

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  • 10/08/25 ハプスブルク家と同様、大変面白い。

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  • (欲しい!)ヨーロッパ王朝/新書

  • ハプスブルグを先に読むべし

  • ハプスブルク家の誕生から滅亡まで平易な文章と挿絵つき(カラー)で読める1冊。実際の絵を見たくなります。ハプスブルク家の概観には便利だと思います。

  • (No.11-33) 絵画解説本?

    中野京子さんの名前は知っていましたが、私はあまり絵画に興味がないので今まで著作を読んだことがありませんでした。
    でも面白いと評判が高くて興味がでてきたのでためしに一冊読んでみました。
    すご~く、面白かった!
    題名どおりブルボン王朝の盛衰を絵画を通してたどったものです。

    歴史の流れとしてはきちんと理解していないものの、断片的には知ってる名前がぞろぞろ出てきました。やっぱりフランスだからか。
    絵も、そういえばこれは見たことがあるというのがたくさん。私は、どこで見たんだろうと不思議な気になりました。有名な絵だから、何かの写真で見ることもあったのでしょう。
    絵にあまり関心がなくても、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ベラスケス、ゴヤ、ドラクロワ、などいつの間にか頭に刷り込まれていたわ。
    その絵を、中野さんの解説で改めて見直すと、へぇ~そういう意味がこめられているのか!など驚くことがたくさんありました。
    こういう絵はもちろん注文があって描かれたわけで、そのいきさつの説明もあり面白かったです。

    ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」にも驚かされました。
    これはすごく覚えのある絵で、私は素直に真ん中の人は人間っぽいけど女神様だろうと思っていましたが、解説を読むと微妙に違うことが分かりました。
    正確なタイトルは「民衆を導く〈自由〉」。あれ?自由の女神じゃない。彼女は人間っぽいけど実は〈自由〉さんだった。最近日本ではいろいろなものを擬人化したマンガが盛んだけど、すでにフランスでは擬人化〈自由〉さんが絵の中で旗を振っていたのでした。

    とても面白かったので、他の本も読んでみようと思います。

  •  中野さんの本は、
     絵とともに紡ぐ物語として秀逸。

     でも今回は、絵よりも、時代背景が分かってよかった。

     フランス革命から現代に至るまで。
     決して古すぎる歴史じゃないのだと思わされた。

     王立のアカデミーに反抗したマネに始まり印象主義の時代へ。
     
     その背景にあるフランス革命から普仏戦争、ナポレオンの時代を経てナポレオン3世へ。

     その歴史背景があってこそ、近代絵画に重みが生まれる。

     革新的な絵画技法に迫った先人たちの努力と反骨精神が、
     胸に迫ってきて、この本から見えてきた時代の裏側に感謝したいと思った。

  • [ 内容 ]
    世継ぎの混乱と血みどろの宗教戦争に彩られた王朝の誕生から、十九世紀、ヨーロッパ全土に吹き荒れた革命の嵐による消滅まで、その華麗な一族の歴史を、十二枚の絵画が語りだす。
    『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』に続く、ヨーロッパの名家を絵画で読み解く第2弾。

    [ 目次 ]
    ルーベンス『マリーのマルセイユ上陸(『マリー・ド・メディシスの生涯』より)』
    ヴァン・ダイク『狩り場のチャールズ一世』
    ルーベンス『アンヌ・ドートリッシュ』
    リゴー『ルイ十四世』
    ベラスケス『マリア・テレサ』
    ヴァトー『ジェルサンの看板』
    カンタン・ド・ラ・トゥール『ポンパドゥール』
    グルーズ『フランクリン』
    ユベール・ロベール『廃墟となったルーヴルのグランド・ギャラリー想像図』
    ゴヤ『カルロス四世家族像』
    ダヴィッド『ナポレオンの戴冠式』
    ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 教養書というよりは、歴史読み物として秀逸。
    美術史をかじった人間としては、著者の主観に偏った断定的な記述がしばしば見られるように感じる。そもそも著者は歴史の専門家であって、美術史家ではないので仕方ないのだけれど。
    また、美術作品選択がバランス悪かったり、ややこじつけっぽいものが含まれていたりした。

  • 前作のハプスブルグは面白かったけど、こちらは著者自身の感情が主になっていて、歴史的事実と考察のバランスが良かった前作に比べて非常にバランスが悪い。そう感じるのは私自身の知識量の偏り(ブルボン>ハプスブルグ)に因るものか?■ルイ14世,15世の女性遍歴も中途半端だし、リシュリュー,コルベール,フーケと続く政治的駆け引きもほとんどなし、アンヌ・ドートリッシュとバッキンガム公の恋愛なんて真偽不明なものの断定口調。著者のお気に入りだけをちょちょっと集めただけのように見え、ブルボン王朝の取っ掛かりという意味ではよいかもしれないが、それなりに知っている人にすると楽しくない。

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野京子の作品

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