名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035662

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだハプスブルク家編と合わせて、やっとヨーロッパの王朝史が少しわかった気がします。

  • 『三銃士』『ベルばら』『ラ・セーヌの星』など、多くの物語を産む素地となったブルボン家の歴史がスラスラわかる一冊。また、ルーブルに行きたくなった。

  • 絶対王政を確立し、ヨーロッパ文化の中心となりながら崩壊したブルボン王朝。王家の人々を中心に描きつつ、当時のヨーロッパ情勢を概観する。
    あいかわらずドラマティックに読ませる文章。登場人物の人となり、喜怒哀楽、愛憎関係をくっきりと描きながら、しかも大局的な歴史の流れを押さえていて、とてもおもしろい。(歴史ブームなどと言っても、ほとんどの本・テレビ番組の内容はただの雑学だからね。)世界史の授業にどうしてもなじめない高校生(≒全高校生)にぜひ。もちろんそれ以外の方にも。
    個人的には、王家に生まれなくて本当に良かったなあ…と思った。

  • この時代、みんな同じような名前でややこしいところを分かり易く解説してくれてる。絵画と絡ませてるとこが私のお気に入り☆個人的にこの著者の文章も好き♪

  • 立て続けに彼女の著作を読んだせいで
    ごちゃごちゃになってしまったけれど、
    やっぱり面白い。

  •  面白かった~! 王家のこのドロドロの人間関係と言ったら!
     ドラマや小説等のドロドロものは、どうしても登場人物の毒気に当てられてしまうので苦手なのですが、こうやって淡々と外側から見ている分には、何て面白いんだろう。
     学校の歴史の授業も、こんな角度からのものがあったら、もっと真面目に勉強しただろうなぁなんて思ってしまいました(笑)。

  • ブルボン王朝はもちろんアメリカとのつながりや、フランス革命後の王政復古と革命の繰り返しでややこしい時期についても分かりやすく書いてあり面白く読めました。

  • 『ハプスブルグ家』同様、夢中で読み進んだ。ハプスブルグほど長大な歴史もなく、地域も狭いのだがそのぶん凝縮した面白さと言おうか。肖像画を読み解く面白さをわたしたちにわかりやすく伝えてくれた中野さんの功績はとても大きいはず。彼女の著作の出現で西洋絵画に開眼した人が何人いることだろう。

  • 特にフランス革命がマリー・アントワネットの処刑などほんの序の口で、あと内ゲバと、ナポレオン台頭と、ブルボン家の再登場をあきれるくらい何度も繰り返しているのがよくわかる説明が、知ってるつもりで知らないものだと思わせる。

  • ブルボンと言えばフランスの王家。という以外あまり知らないが、そうそう、アンリ4世からなのね‥
    300年ほどの歴史で、ハプスブルグほどややこしくないので、読みやすいかも。
    マリー・アントワネットを革命時にカペー未亡人と呼んだのは、ブルボンの先祖にあたるカペーのほうが小さい家だったからの蔑称だったとわかりました。
    ルイ16世と同時代のスペインの王家が、妙に共通項があるというのは、何とも不思議な歴史の皮肉ですね。
    従兄弟のスペイン王も大人しく凡庸で、妻の愛人と3人で国外逃亡する羽目に。こちらは生き延びたわけですが、危機に際して無能だったのは絶対王権がすでに末期的症状だったということかな。
    ハプスブルグ12の物語と対になっているような本。
    両方読むと裏表がわかって興味倍増!

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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