- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334037901
感想・レビュー・書評
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著者の名前からして、外国人が見た日本の居酒屋文化についての話かと思えば、日本人以上に日本人らしいセンスの居酒屋文化論であった。
といっても堅苦しいことは一切書いていないので、一気に読破。居酒屋に行きたくなるので帰宅時の電車での読書には要注意。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
外国人が、赤ちょうちんや大衆酒場について語った本。
きちんと本の中で定義しているのが良い。
良き酒場について書かれているだけでも、今後の役に立ちそう。
私も知らない町を歩いて、良い飲み屋に入れる嗅覚を身につけたいと思う。 -
すごい面白い、日本人よりもよく日本の大衆文化を研究している。日本人のわれわれが気づかされることが多い。大衆食堂とか居酒屋とか。
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赤羽の「いこい」「喜多屋」「まるます家」「丸健水産」、十条の「斎藤酒場」、東十条の「埼玉屋」、王子の「平澤かまぼこ」「山田屋」・・・、地元に根付いた個人経営の赤提灯こそ日本の呑み屋文化の核心。そして、日本ほど多様な呑み屋をもつ文化は世界にない。私も全くそう思います(^-^) 札幌、宇治、松江(少なかったけどw)、そして東京、埼玉、赤提灯に縄のれん、随分お世話になりました。今日一日の感謝と明日への活力(^-^) マイク・モラスキー 著「日本の居酒屋文化」、2014.3発行。
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場としての居酒屋論
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著者が居酒屋を〈地〉〈場〉〈人〉で語っているのはとても納得しました。そう、「食べログ」じゃ見えてこない世界。街が再開発され、飲食業がどんどん飲食産業に置き換わっている今だからこそ、自分も時代や東京の端っこにへばりついて残っている居酒屋文化に身を置きたくて、あっちゃこっちゃフラフラしているのですが、まさにその行動を裏打ちしてもらったような本でした。ただ、その魅力が店主やお客さんの個人に起因すればするだけ継承という問題に直面するのだと思います。この本の名店の数々は居酒屋レッドデータブックです、きっと。
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2017.2.6
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いわゆる外人風筆名なのかと思ったら、ほんとのアメリカの方だった。
文章、内容からはぜんぜんわからない、
実体験に基づくディープな飲み屋の紹介と分析。
なかなか入るには勇気のいる場所ばかりだけど、
興味深い飲み屋がたくさん。
自分で感性を磨いていくこと、見る目を鍛えることの面白さ。
「メディアやネットで居酒屋を語るときに料理の話ばかり」という指摘に、確かに。
場を楽しむには経験が必要だなー。