「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044220

感想・レビュー・書評

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  • 迷信で動かされていないか。しかし、幸福はそもそも合理性で判断すべきか

  • さっとひと眺めした感じのみ。

    「結婚の経済的なメリット」「子どもを持つことは『メリット』なのか」という言葉は、ピンとこなかったな。

  • 幼児教育の経済学というノーベル経済学賞のヘックマン氏の本を先に読んでいたが、本書で取り上げていた赤ちゃんの経済学、育休の経済学など、経済学との関係性が全く分からなかった。本書でもヘックマンのペリー就学前プログラムについて取り上げられていたが…。著者の各章のデータ分析というと、例えばマッチングサイトを利用するとオフラインで出会えない組み合わせの出会いがあることがデータで示されたとか。その程度の分析がどう経済学なのか、読み始めから首を傾げてしまった。

    第2章赤ちゃんの経済学を読み進めても、出生体重の低下傾向と働く女性との関係について書かれていたが、これは経済学の分野ではないと思う。個人的に3年育休制の効果について興味を持っていたが、意味なしと帯に書いて宣伝している割には結論の元になるデータや資料が全く示されておらず、著者の推論に過ぎないことが分かった。他にも、肝心なところで結論を裏付けるデータが示されていなくて残念な箇所が多々あった。経済学の専門家らしい視点は無いです。

  • 今から家庭を持つ、子どもが生まれる、など、ライフイベントの節目にある人にはオススメしたい本。こういうライフイベントには ●●であるべき論 に振り回されがちなので、こういう本が一冊あると、そういう思い込みから自分を守るお守り代わりになる。

  • 知らない知識が学べた。著者の人柄が出てる感じがして好感が持てた。

  • あたりまえの日常での実感を当たり前に買いているだけ。統計の使い方にもなぜかかなりページを割いているのも筋を読みにくくしている。大変がっかり

  • 恣意的ではなくデータに基づいた考察を多角的にしているので、非常に納得感が高かった
    幼児期からの長期的なデータ取得と検証は根気のいる作業であり、これに取り組む姿勢は尊敬する
    こういった検証は是非もっと盛んに各所で取り組んでいける世の中になって欲しいと思う

  • 内容は期待したほどサプライジングなトピックを含むものではなかったが、所々で出てくる「プロスペクティブな」社会実験や疫学調査が面白い。たとえば、母乳の影響を確かめるべく子供に母乳/粉末乳を与える家庭を予め決めて結果を検証するベラルーシのプログラムが出てくるが、もし実際に母乳が有用だという結果が出てしまったら粉末乳の家庭にどう説明するのだろう。

    ・オンラインのマッチングサイトはオフラインにおける出会いの機会の乏しさを克服している。そのためオンラインのほうが多用なカップルの組み合わせを生み出している
    ・低体重児は幼少期や成人後に精神・身体・収入面問題を抱えることが多い
    ・少子化に伴う収入源を補うため、産婦人科はより診療報酬の得られる帝王切開を選択する傾向にあり、低体重児の増加に繋がっている
    ・高学歴の母親は子育てに対する意識が高く、母乳を選択することが多いが、経済的に豊かな家庭の母親であることも多いので、結果的に子供の健康状態が良くなる。ただし16歳ごろには効果が消失する
    ・保育園での保育は子供の将来の犯罪率を下げるため、個々の家庭ではなく社会全体に便益を生ずるため、整備のための原資を税金で賄うのは理にかなう
    ・離婚率は本来、追跡調査をしないと得られない数値。現在の各種統計で用いられる「離婚率」は簡便的な「その年の離婚件数/結婚件数」であるが、結婚件数が今年行われたものであるのに対し離婚件数は過去に行われた婚姻のものであるので、結婚件数が減少している状況では実態よりも大きく算出される(過去と現在を比べてしまっている)

  • 男性の5人にひとり、女性の10人にひとりは生涯独身
    帝王切開は健康にリスク、母乳育児は良い!が、それほど大きな差はない
    日本は制度だけ育休先進国
    3組に1組は離婚はうそ!今年結婚した人を分母に、これまで何十年の間に結婚してきた人が離婚した数を分子においたら、多くなるに決まってる。結婚適齢期の人数が半減してるんだから、、、

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著者プロフィール

東京大学大学院経済学研究科教授

「2021年 『子育て支援の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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