「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044220

感想・レビュー・書評

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  • 在り来たりと言ってしまえばしょうがない。

  • データから赤ちゃん、子育て、育休、離婚などを紐解く内容で読み物として非常に面白かった。あくまで経済学の本なので子育ての実践的な話は少ないが、読み応え抜群。

  • まさにタイトル通りの本。
    すでに世の中でよく言われていることでも、その裏づけをデータとして説明している。
    正規雇用を小1の壁で退職したのが、この本を手にした理由でしたが、この本で学べたことは、その裏づけを証明するためにはこんな条件が必要(たとえば、このデータを裏づけるためには、調査対象の人たちが年齢学歴などほぼ同じ環境であることが条件)といった、自分がものごとを判断したり分析するための方法のヒントをもらった、ということの方が大きいですね。

  • ほぼ海外の先行研究のまとめって感じ。
    内容は興味深い。事実から著者の発展した考察が書いてあればなおよいかなーと。

  • 他国の育児関連データとの比較が興味深かった。へーという感じ。育児3年を機に、家族という夫との共同プロジェクトを「幸せ」という観点でもっと考えてみたいと思ったけれど、目新しい発見なし。
    フランスの育児支援政策や、北欧の国がなぜ16時に仕事を切り上げて帰宅できるのか、についてフォーカスされた本の方が、日本の課題感が浮き彫りになって気づきがあった。全般薄い。

  • 第5章 保育園の経済学以外を読了。
    以下、メモ。

    ●2章 赤ちゃんの経済学
    ①出生体重がその後の人生に寄与する説
    出生体重は減少傾向(世界的な傾向。日本は顕著)
    原因1…働く女性の子供は低体重になりやすい。
    →職場や社会のサポートが必要
    原因2…今まで救えなかった子供が産めるようになった
    →医療の進歩。いいこと。不妊治療技術もこれ。

    ②母乳育児の有用性とは
    ベラルーシの研究(多くの研究は、母乳育児と粉ミルク育児を比較しているが、前者を望む人は所得高かったり意識高い可能性があるので、各現象の原因が母乳育児なのか分からない。ベラルーシの調査は無作為で母乳育児を勧める保育士を育てて経過観察)によると…
    ・生後1年間の子供の健康面に好ましい影響有り
    胃腸炎とアトピーを抑え、入浴時突然死を減らす可能性を示唆
    ・健康面や知能面に対する長期的なメリットは確認できない
    肥満、アレルギー、喘息、虫歯に影響を与えていない
    ⇒母乳育児には一定のメリットがあるものの、母乳育児を行うかどうかについてはお母さんの個人の選択が尊重されるべき

    ●3章 育休の経済学
    子供が育つ環境は重要だが、お母さんだけが子育ての担い手になる必要はない。←質の高い保育士が育てれば、子供は健やかに育つ。お母さんがいなければいけないと言うことではない。良い保育園に預けて仕事に行くことは何も問題ない。

    ●第6章 リコンの経済学
    離婚しやすくなると、DVが減ったデータあり。また、女性の自殺が大幅に減ったデータあり。

    主に母への影響という意味では、離婚しやすくなるなるのは良いこと。(離婚という選択肢があるということ自体が)

    しかし、離婚は子供に対しては悪影響あり。
    離婚そのものが子供に悪影響を与えるのではなく、離婚が生み出す貧困が、子供の発達に悪影響を及ぼしていると考えられる。
    ⇒離婚が生み出す貧困の悪影響を避けるような社会の仕組みが必要

  • 2021年 70冊目

    2年前にいつもの本屋さんで平積みされているのを購入。そして積読してました。

    何故、2年前コレを買おうと思ったのか。

    それはもうわかりません。
    夫に苛ついててた?(笑)

    でもこういう本って買ってすぐ読まなきゃ駄目だなぁと2年経った今、切に思いました。今となっては、対して興味を唆られないデータばかりで「へ〜」って感じになってしまった。。。

    内容としては、[結婚の経済学][赤ちゃんの経済学][育休の経済学][イクメンの経済学][保育園の経済学][離婚の経済学]と一般的な時系列に書いてあり、とても読みやすかったです。

    ただ私としては今は全て終わってしまっていて、当てはまるとするならば最後の[離婚の経済学]くらいでやっぱり「へ〜」としか思えませんでした。

  • 単純に面白かった。
    これから子育て等を考えていく中で参考になることも多々あって良い書籍だと思う。

  • 家族を持つ事で、人生に一人では味わえない深みが出来ると個人的には思っています。が、一人ではあり得ないリスクや、損と思われる事が沢山ある事も事実ではあります。
    そんな「家族」を経済的な側面、また統計学の側面から俯瞰する本です。
    子供は可愛くて人生を変えてくれることを身をもって体験している筆者だからこその本です。そもそも経済で測れるものだったら誰も結婚なんてしませんから。
    そして親子の絆と、授乳方法や出産方法が果たしてリンクするのかをデータを基に語ってくれています。こちらは、都市伝説のような先輩母親たちの言動で傷ついている人々に福音となる内容もあり、やはり当たっていたのかという側面両方とも有ります。
    どういう人が読むべき本なのか、読んでいてもピンときませんでしたが、そろそろ私にも孫が出来るので興味深く読みました。

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著者プロフィール

東京大学大学院経済学研究科教授

「2021年 『子育て支援の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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