罪と罰 (2) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-8)

  • 光文社
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感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751739

感想・レビュー・書評

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  • 第二巻では殺人を犯した主人公の苦悩が綿密に描かれる。一度は自首する事を決意するがそれもできず。自己嫌悪に陥りながらも他人を攻撃するという人間の心理の二面性を生々しくえぐり出す。ここで主題におかれるのはキリスト教における罪や救いの観念であるので、馴染みのない我々にはすこしわかりにくい。それにしてもロシア文学の登場人物は雄弁だ。うんざりするくらいによく喋る。

  • レビューは3巻でまとめて。

  • やっぱり訳は苦手。けど訳者の方の読書ガイドはありがたいです。ラスコーリニコフの心理描写がやっぱりすごいな。難しい言葉を使っていても、飛びぬけた行動をとっていても、周りの登場人物から変に思われていても、読者が感情移入できるように書かれてる。褒めることもできないけど、嫌うこともできない風に書かれてる。

  • 二巻ではラスコーリニコフがおばあさんを殺した動機が詳しく語られていきます。

    自分の思想にもとづいて、社会の敵を殺す ということをやってのけたはずのラスコーリニコフは、
    あるときは何度もかけられる殺人容疑に辟易して自首を試み、
    警察の迷走を見て逃げ切る確信を得る
    ということを繰り返すのですが、
    その間に避けられずやってくる周りの人間との関わりが、彼の言動をどんどんぐらぐらさせていくのがとても興味深いです。

    思想なんかでひとくくりにできないのが人間の世界なんだと思います。

  • 【再読】

  • 善良な老婦人を殺した罪の意識に心を蝕まれはじめたラスコーリニコフは挑発的な行動や異常な行動を繰り返す。様々な状況から犯人ではないかと思い始めた予審判事によって追い詰められようとするが、突然「自分が殺人を犯しました」とペンキ職人が名乗り出たことによって事件捜査は終結するかに思われたが、予審判事はラスコーリニコフが真犯人であるという確信を捨ててはいなかった...
    【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
    http://www.prosecute.jp/keikan/061.htm
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    http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/05/61-9b3a.html

  • 〈ラザロの復活〉

    第1巻、第2巻合わせて850ページ余りを約8時間、100p平均約60分で読み終えました。

    自分にとっては、けっこうなハイペース。読み飛ばしした感覚はほとんどなく、むしろ「しっかり話を追えている」という強い手応えを感じながら、ゴリゴリ読み進めることができている。

    しかし、早く読めてるってのは時間的にありがたいのだが、体力的にかなりの消耗を強いられた。まるで酒を飲んでいるときみたいだ。酒席でトイレに立ち、自分が予想以上に酔っていることを知るように、いったん本を閉じるととてつもない疲労感を体に感じた。まだまだ読み進めたいって気持ちが集中力をもたらしてくれるのだが、いささか体力がそれについていけないようだ。だから第3巻は一寝入りしてからにしよう。

  • あいも変わらず引き続き葛藤してます。

  • 2010/3/16(〜26) 17(〜76) 18(〜133) 19(〜196) 21(〜228) 23(〜256) 24(〜342) 25(〜465)

    仕事の合間に読んでいたから大分時間がかかってしまた。
    内容は相変わらず翻訳の仕方が独特(かつ若い人にもわかりやすい)おもしろい喩えなどが多くてよかった!

    愛する家族(母と妹)と友人を拒絶し、人を嫌い始めるロージャ。彼は次第に自分の存在を忌み嫌い、悲しい末路になってしまうのではないかと次読むのが楽しみだ!

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