美女と竹林

著者 : 森見登美彦

• 光文社 (2008年8月21日発売)

感想・レビュー・書評

[ブリジットさんの感想 · 2010年4月21日]

うーん、エッセイ書いても面白い、森見登美彦…。
彼のいい意味での「タワゴト」が書いてある感じがします。
単なるエッセイじゃないんですよ。
妄想が…がっつり入っている。
明らかな妄想と、妄想…？というような妄想と、入り混じってもはや「小説」の領域。
そしてあの話のラスト悩んでたんだー、とか締切次郎との戦いの様子とかなんかが描かれているのも興味深い。言い訳のみで連載の1回分が終わったりするのもいい。面白い。

すごく読みやすくて、しかしながら森見氏のいいところが存分に発揮されているので何度も読み返しています。
「恋文の技術」とともに、森見作品の中ではリピート率が半端ない❤

[あっとまーくさんの感想 · 2009年9月28日]

読中何度も「ひでえｗｗｗｗ」と吹いた。
マジメに連載しろ！
いや、するな！

[ISSP Libraryさんの感想 · 2024年2月8日]

物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
東大OPACには登録されていません。

貸出：物性研図書室にある借用証へ記入してください
返却：物性研図書室へ返却してください

[skmtさんの感想 · 2023年1月31日]

エッセイを書くために竹林を整理しようとする森見登美彦氏。しかし、彼は仕事をしながら執筆をしているので、なかなか時間がない。登美彦氏の盟友、嫁を大事にする（予定）男である明石氏や編集者たちの力を借り、竹林を刈っていく。

竹林が好きだから、文化人類演習学でも大学院でも何とかなった。美女、本上まなみさんにも竹林が好きであることを無意味に伝えてしまった。
妄想と幻想を織り交ぜながら、彼らは竹を刈り、歯ごたえのあるケーキを食べ、麦酒を飲む。

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竹を地面から1メートルくらいのところで切って放置すると、翌年には竹は枯れて簡単に抜くことができる、と以前ネットで見た。

森見登美彦氏たちが竹刈りに悪戦苦闘する様を読み、この頃は1メートル切りはまだ考案されていなかったんだなあと思った。
そして、仕事がパンク寸前になっている登美彦氏の苦悩をオモチロク書いているが、このあと、本当にパンクしちゃうんだよなあとも思った。

もし、1メートル切りの手法を当時の登美彦氏が知っていたなら、仕事がパンクすることもなかったのかもしれない。けれど、1メートル切りを知っていたとしても仕事をこなし続けることはできなくて、どう足掻いてもパンクしたような気がする。

[さぬさんの感想 · 2023年1月16日]

面白い

[寮長さんの感想 · 2023年1月8日]

竹の話でこーゆー話をできるのはすごいと思う。中身はあまりないように思う

[pbh23864さんの感想 · 2022年9月14日]

妄想全開のエッセイ本。

時折現実も入り混じるが、大半は作者の妄言に尽きる。
中身は無いが、面白い。

[ひびぬさんの感想 · 2022年4月30日]

めちゃ面白かった！
エッセイ書くのにだいぶ苦労したらしいけど、面白かった！
というかただの小説のよう…
歯ごたえのあるケーキをもむもむと食べる…
もむもむって！！！
歯ごたえのあるケーキめっちゃ気になる
突拍子もない表現とか考え(妄想？)が楽しい！

[マルプーさんの感想 · 2022年4月4日]

著者目線で登美彦氏を主人公に書かれているが、果たしてエッセイ、随筆なのかノンフィクション又はフィクションあるいは私小説なのか不思議な作品。我が図書館の分類番号は「914」、「評論、随筆、エッセイ」に分類されている。登美彦氏は京都洛西.桂の知人の竹林に魅せられ友人や編集者と刈り、竹林経営を目指す。竹林の奥の美女と結婚し、小説家を辞めMBCを創立し世界的に飛躍する壮大な話。しかし、竹林が枯れ始めMBCは頓挫するが桂のタケノコを掘り皆でタケノコ料理で大団円。ストーリーはあるのだから小説と捉えるがオモチロかった。

[aando600202さんの感想 · 2019年11月12日]

2019.11.12

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」