美女と竹林

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926243

感想・レビュー・書評

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  • 森見登美彦さんののエッセイというか、彼が執筆活動を学生時代からはじめ卒業後のアルバイトをしながら出世作を書くあたりに書かれた連載をまとめた作品。友人宅が所有している竹林を整備するということを描いただけなのだか、タイトルに美女とあるように既にあり得ない夢想のテーマを掲げ、友人と取り組んだ竹林整備のおばかなお話です。ほぼノンフィクションであるはずなのだが、森見登美彦氏独特の夢想が縦横無尽に駆使されるので、ただの竹林整備の話で終わるはずがない。こんな話を連載した雑誌の編集長も偉いし、つきあった編集の人間も偉い。森見登美彦付きの編集者は竹林整備に付きあわされるんですから、編集者稼業というものは楽ではなさそうです。そんなエッセイというか、ふざけた読み物ですが、森見ファンであれば楽しめます。

  • なんて言えばいいんだろ?
    妄想エッセイ・・・かな。
    本当の部分と虚実が入り混じってる感じ。

    やっぱりもりみー。
    楽しませてもらいました。

    特に笑えたのが、
    同じ様な作風の作家万丈目氏に対するくだり(鴨川ホルモーの作者)
    殴ってやった…とか、かなり意識しすぎwww


    笑いあり、涙あり(?)のエッセイでした。

  • 私の大好きな森見登美彦氏が雑誌で掲載していた、妄想エッセイ!
    本人が作中で表現して曰く、「ありていに言えば、私が竹を刈りつつ、竹林にまつわる想い出のあれこれを書いてゆくという、エッセイと言うのも後ろめたい、じつは嘘八百を織り交ぜたヘンテコな文章」。
    私、この人の文章の書き方・言葉づかいが大好きで、電車の中でニヤニヤしちゃったー。
    本当にバカだなぁ、変態だなぁと思ったり、思わなかったり(もちろん良い意味です、心から褒めています!)
    “合わない人には合わないけど、ハマる人はハマる”作家さんとは、やはりかくあるべきかな。

    最近何故か生と死がテーマの重たい小説ばっかりだったので、とてもいい息抜きになった。
    机上の竹林、会社に欲しい★

    --

    諸君。どうやら未来は薔薇色らしいぞ!

    美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。
    竹林の拝借に成功した作家は、将来の多角的経営を夢見る。
    しかし。美女はどこだ?

    虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。

  • 森見登美彦氏による妄想エッセー。

    竹林に対する森見氏の渇望と親愛が描かれているのだが、どこまでが本当でどこからが嘘(妄想)かが計り知れない。
    尤も、あきらかに妄想であると分かる部分も沢山あるのが・・・。

    確かなことは、森見氏が竹林と本上まなみサンが大好きだということだ。

  • 妄想と思い出と現実の間を行ったり来たり、な感じ。内容が大好きな竹林オンリーなのでエッセイなのかもよくわからず、小説と同じくらい森見氏なにおいがぷんぷんしました。とりあえず竹林に対する愛と情熱はびしびし感じました。
    授賞式で万城目さんに一撃を喰らわせるところが好きです。
    机上の竹林欲しいなあ、ポータブルじゃなくていいから机の上にぜひひとつ。

  • 森見先生の竹林への愛が伝わってくる作品。ですが、初めて読んだ森見作品だったので違う本から読めばよかったと後悔です;;

  • 森見氏の竹林に対する愛情が描かれているわけですが、エッセイなんだか小説なんだか何なんだか良くわからない世界に引き込まれた。結局何が言いたいかとか、どんな物語かなんてのはさておき、ただ竹林へのこだわりを読む本だろうかと。

  • 可愛い人だなぁと思う。鍵屋さんのお母さんがとてもおもしろい。座敷と台所の反復横跳びはなかなかのものだった。

  • 机上の竹林、いいなあ欲しい

  • 竹林と美女は等価交換の関係にある

    竹林はつねに我らとともにある

    たとえ連載が終わっても人生は続くのであり、竹林との戦いも続くであろう

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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