キミは知らない

著者 :
  • 幻冬舎
3.27
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本棚登録 : 590
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019881

感想・レビュー・書評

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  • 2015/4/11

  • 津田先生が学校を辞めた。そう聞いて悠奈はいてもたってもいられなかった。十二年前に火事で亡くなった学者の父の蔵書をきっかけに、語り合った野暮ったいけど優しい先生。どうしても会いたくて密かに知った住所を頼りに訪ねることにする。しかしその住所は父の手帳に書き残されていたものと同じだった。先生は父と何か関係があるのか、訝しみながら訪れた先で出会ったのは、整った顔をしているけれどちゃらくて傲岸で意地悪な、けれど確かに先生だった。混乱する悠奈にさらに、黒服の男たちが接触する。彼らは悠奈に「お嬢様を待っている人がいる」と強引に連れ出そうとして……。

    お家騒動サスペンス的ラブコメ。展開が目まぐるしくて、かつタイトル通り主人公が全く何も知らないので一緒にハラハラしたり頑なすぎてイライラしたり、でもわりとキレイに落ちがついて楽しく読んだ。花とゆめで連載してそうな話。こういのは高尾先生に描いてもらおう。なんだかんだおじいちゃんたちが微笑ましくて、更に悠奈と先生のラブ未満の感じのぐっときてよかった。

  • 主人公の水島悠奈は、急に辞めた津田先生を追って岡本へ。
    亡くなった父の真相を知りたい一心で大胆な行動を起こす。
    津田先生への恋心とか、父への愛情とか、そういう平和的に終わる話かと思いきや、大分違った。

    お金持ちの家に招待されるわ、命は狙われるわ、血縁の話は出てくるわ。まるでRPGの話みたい。
    途中で読むのがやめられなくなってしまった。

    母子2人の生活だった悠奈の周りには、
    気づけば沢山の仲間や温かい人達が集まっていて、こういう人間関係がどんな人にもあったらいいのになと思った。

  • 祐奈
    非常勤講師の津田先生(タカ)

    お父さんと美里さん

    巫女よ巫女
    かむなびの森

    270731

  • 2015.3.8 読了

    最初から すごく面白くて、惹きつけられました!

    主人公 悠奈(ゆうな)の高校に非常勤として
    やってきた 津田先生。

    悠奈は 幼い頃 父親を亡くしていて、
    父親のことは 母親に聞けない雰囲気で 育った。

    父親は 本を執筆していて、
    高校の図書室で 偶然 見つけた父の本。

    その時だけが 父と触れ合える時間。

    あるとき いつものように図書室に行くと、
    先に 父の本を手にとっている人がいた。
    それが 津田先生。

    そこから 少しづつ話すようになって、
    恋心が芽生えたのかも わからない頃、
    いきなり 先生が 辞めてしまった!

    見つけた手がかりである 先生の住所が
    自分の父親の手帳に 記されていた!

    なにか 繋がりが。。。?

    最後に 何回かの どんでん返しもあり、
    面白かったです!

  • 亡くなった父の事を話していた非常勤講師の男性が突然辞めてしまった所から始まるミステリー。巫女さんや、名家のひ孫やら…あれこれの展開の早さはテンポ良く進んでさらっと読めました。たった数日でこれだけの事を経験したら、私なら多分おかしくなってしまう…つよい主人公でした。誰が味方で誰が敵で、人間関係の複雑さには少しヤキモキさせられたけど、面白かったです。

  • いきなりの展開、それもノンストップで止まらない。
    次々に謎が出てきて、ちょっと戸惑う。
    かなり重い話題も多い中
    なぜかテンポが軽くてフットワークがいい。

    ただ、それもこれもうまくまとめられていて
    ちゃんと一件落着していた。
    リズムが変わらず最後まで突っ走っていて
    映像化したら面白いかもしれない。

  • 読み始めたとたん、物語の世界にぐーっと引き込まれ、一気に読み終えた。自分が主人公と同一感覚になり、はらはらドキドキ、ときにはキュンとせつなくて。深まる謎に、次の展開が気になって読むのがやめられない。こんなに夢中になれたのは本当に久しぶりだ。楽しかった。

  • これまで読んだ本シリーズとはだいぶ趣が違いました。
    いろいろ巻き込まれて大変なお話。

  • 書店シリーズとは違い、息をつく間もなく次々と新たな登場人物が出てきくるので、場面・展開が速い。

    だれの言うことを信じていいのか、だれが自分をはめようとしているのかと、いつの間にか主人公目線で考えていた。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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