パライソのどん底

著者 :
  • 幻冬舎
3.33
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本棚登録 : 259
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344040823

作品紹介・あらすじ

男の首筋に浮き出す血管を数えたことも、くっきりとした白い喉仏に噛みつきたいと思ったこともなかった。“美しすぎる彼”に出会うまでは――。 それぞれの“欲望”と、それぞれの“絶望”が絡まり合い、衝撃の結末へ。「アレに魅入られると、死にますよ」――ここは楽園?それとも地獄?“絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。彼のあまりの美しさに、息を呑む相馬律。だが、他の誰も、彼に近づこうとしない。そして、律だけに訪れる、死にたいほどの快楽……。ある日、律の家の玄関が、狂い咲きした花で埋め尽くされる。”花の意味”を知る、神社の“忌子”の口から出た言葉とは!?止まらぬ愛と欲望は、はてしない絶望と恐怖の始まりだった――!この村で、住民がひた隠しにする「伝承(ひみつ)」とは?俺の心と体を支配し、おかしくした、「存在(アレ)」の正体とは?切なさも怖さも底無しの、 BL系ホラー!

感想・レビュー・書評

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  • 民俗学的ホラーとBLをまぜまぜしてできた作品って感じでした。
    面白くないわけじゃないし、するするーっと読めるので良かったのですがどこか物足りず。
    あと作品の都合上、登場人物や時系列が入り乱れておばかには少々読みづらかったです笑。
    ホラーよりかはBLが好きな人の方が楽しめるかも。
    ラストは不穏で、このあとどうなっちゃったの?と気になる終わり方でした。
    漫画サマータイムレンダのバッドエンド?みたいなイメージというか雰囲気がありました。(サマータイムレンダはBL要素ないです)

  • 色んな要素がてんこ盛りかつ、人間の浅ましさがこれでもかと全面に押し出されていて、お腹いっぱい。さーっと読了。
    美しい魔物に脳みそ溶けちゃって懐柔されるパターンが多いのよ…

    ホラーでも純愛モノでもないと思うのだが、ジャンルとしてBL好きな人が、毛色の違う作品を…みたいな感じで読むと楽しめる気がした。
    BLという土台に色々くっつけた印象だから、読んでいてとっ散らかってる感があるんだよなあ。

  • 美少年とホラー(?)って合うね。儚げなイメージが得体のしれないものに結びつきやすいのかな。
    途中に古文書? が出てきた時にやっと「人魚だ! 人魚の森だ!」ってなった。美味しいものだ〜〜!
    この作品を読んで初めて「うまい」「おいしい」に気持ち悪い響きがあるんだな〜って思った。素敵な発見だった。楽しい。
    主人公がリバいけるのも良かった。
    登場人物は巫女の妹しか好きじゃなかった。
    後はイライラする人物ばかりだった。悪い意味で自分勝手だったな……ま、個性強くないとホラーで生き残れない(?)からね!!

    私、最後の終わり方、最高に好き!!
    目に見えて幸せモード出してきたからね。やっぱりこうじゃないと!

  • んーなんかむずかしかった
    ちゃんと理解したのかなあ私…

  • まぁ面白かった…が
    BL系はちょっと苦手。

  • BL系ホラーというところに興味を引かれて読んでみたが、微妙かな。BL設定が表面的というか、特にその要素がなくても勝負できるであろうに何故って思ってしまった。担当者から「BL設定いれてみたらそっちからも食いつきあるんじゃないすかね?」「じゃ試験的にやってみますか」みたいな感じでこうなったのかなあと勘ぐってしまった。ホラーに関しては、村人が何度も若返ったりしているせいか、途中から何がなんだかわからなくなってきて、考えることを少し放棄してしまい文章をただ目で追うだけで読んでしまった部分もあった。私には合わず…。

  • BL風ではなく、BLのホラー。
    ある村の因習、そこに越してきた訳ありの少年の物語。通ったら、マレビトどの婚礼?人魚伝説?国生み?と展開し、登場人物の視点で何者なのかも語られていくと、ああそこに着地するのかと納得する。
    愛を求めるために愚かになって、愛を独り占めするために狂気に陥り、取り戻そうと孤独になって。登場人物の愛を求めることに重なりを覚えるけれど、それが一番ホラーなのか。
    まあ幸せにはなれないよね。

  • 人魚伝説ホラー
    もう一回り訳分からなくていい

  • 話は妖しく複雑に絡み合っていて、過去の出来事・人々・伝承も絡み合い登場人物と複雑に絡み合うので、しっかり理解しなければ置いていかれそうになるため、集中して読まなければならない。
    しかし、いつのまにか読んでいくうちに、思考に霞がかって酩酊しているような感覚に陥ってしまう。
    ゾクゾクして背筋が凍るようなホラーではないが、腹の底が冷えるような恐怖を感じる。それでいて律と八合たちの愛がほんのり暖かい。
    律から瑠樺へ、八合から律へのひたむきな想いは、“ルカ”の力によるものなのだろうけど、繰り返し同じフレーズで語られる、愛する者を幸せを願う、切ない想いが印象的。
     全て読み終えてから、エピローグを読みなおすと、一人称が誰だったのだろうと思わされる。

  • ズンドコ!ザ、ボットンオブズンドコ

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著者プロフィール

東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ‐某所怪談レポートー」がTwitterで話題となり、書籍化決定。21年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。古今東西のホラー映画・ホラー小説を偏愛する。

「2023年 『聖者の落角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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