アントキノイノチ (幻冬舎文庫 さ 8-8)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417175

感想・レビュー・書評

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  • 著者であるさだまさしさんの優しさ、心のあたたかさと繊細さが溢れていると感じました。

    生と死、親との関係、働くということ、生きるということを改めて考える時間がもてました。

    杏平のお父さんも古田社長も佐相さんもほかの従業員の人々も雪ちゃんも、あたたかくて、優しくて思いやりがあって泣けました。

    どんな人もみんなそれぞれ自分の命を精一杯生きてるんだと思いました。

  • ここのところ機龍警察シリーズで、バンバン人が死ぬ話しが続いていたこともあって、人の気持ちみたいなものが少し取り戻せた気がする。まあさださん泣かせる話、書かせるとうまいわな。ドストレートにくるから、そりゃ泣ける。ただ、自分の心根が汚れているので、こんなに優しい人ばかり出てくると何かケチ付けたくなるけど、それは読み手の問題。やはりたまにはこういう優しいやつ読みたくなるから、さださんの他のも読んでみようか。

  • 遺品整理の仕事で人とのかかわりを通して、主人公が立ち直っていくのはいいんだけど、けっきょく学生時代の元凶であるいろんな人の人生を狂わせた悪い奴はなんの罰も受けてなくてすっきりしない。

  • スガシカオさんが号泣したと聞いて手に取った作品。後半の手紙あたりから私も涙。それぞれの命の重さが語るものはとても深くて人生の尊さを感じた。人を殺めちゃいけない、絶対に。
    さだまさしさん多才過ぎます!

  • 再読。
    大切な人が生きる重さに耐えかねた時、私には蛙の王子様にかけられた魔法を解く力はなく、上手く寄り添ってあげることもできないかもしれない。でも花を植えることはできる。下を向いてる人にも見れる花を。

  • 主人公である若者(永島君)が抱え続けた「生命」に対する受け止め方の変遷、もがき続けた変遷を、彼の心情をリアルに描きながら、語り続ける内容

    そこには、様々な形で現れる「生命」の形

    「アントキノイノチ」にたどり着くまでの辛く、長い道のり

    辛いけど、勇気づけられる内容でもありました

    「生命」について、色々考えさせられました

  • やはり、さだまさし最高。
    解夏も良かった。他も読破決定。

  • 命の重さはみんな同じ
    ゆきちゃんとの再会で傷ついても前向きに生きる姿や
    クーパーズで遺品整理をする中で向き合う失った命や、
    さいごに憎い松井を許せるくらい成長したのは良かった。

  • 暖かい話。
    時が解決するではないけれど
    色々なことを積み重ねながら
    少しづつ前にすすんでいくんだろうなぁ。

  • 以前、映画化されてたなと図書館で手に取った1冊。

    とある同級生の悪意で心を病んだ主人公が、遺品整理業を通じて再生していく物語。
    遺品整理業で働く今と高校生時代が交差して話が進んでいく。

    さだまさしさん、小説も書いておられるのですね。
    重いテーマだけど、読み終わるとなぜか心が温かくなるような、そんな感じがしました。
    さださんの他の作品も読んでみたくなりました。

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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