- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417175
感想・レビュー・書評
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高校時代の友人とのもつれた関係が原因で
精神の病に侵された青年が
遺品整理業の会社で働き始め
会社の人や 偶然再会した同級生の女の子によって
立ち直っていく話。
今までの さださんの温かいストーリー プラス
骨太の芯を加えたように感じました。 -
すっきり、何気にかんどう。
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読み進めるほどしんどいシーンもあったが、
泣きそうになったシーンもあり、ストーリーに引き込まれて一気に読んだ。
さだまさしは作家の才能もありと感じた一冊でした。 -
10年ほど前にこの本に出会い、感動を受け、改めて読み直しても、いい話だと感じる。
が、読むならば若いうちに読んで欲しい本。感動の波があの当時の方が強かった。 -
命って価値をつけられるものではないと思うけど、それでも測ってしまう。自分の命、他人の命。大事な人の命、嫌いな人の命。見ず知らずの人が亡くなったあとの整理をつける仕事を通して、命の及ぼす感化を知り、自分の命も息を吹き返して行く。
さだまさしの書く本って、心の深いところを淡い透明感のある言葉で紡いでいく印象。水彩画みたいな。芯を掴まれる迫力さと繊細な気遣い。わたしは個人的にそれがすごく好きなんだな。 -
心の病で高校を中退するが、現在は遺品整理の会社で働き始めた杏平。人間の悪の面や、残酷な死に直面する現場は、彼の精神にはには過酷な体験のはずだが…自分たちの仕事の在り方を背中で教えてくれる会社の先輩によって、杏平の中にも誇らしさが芽生える所が良かった。杏平を信じて暖かく見守り寄り添った父、そして何より杏平の心の清らかさ。高校時代に二度、行動を起こそうとした杏平を止めたのは、山木ではなく杏平自身の声なんじゃないかとも思う。子供がしてはいけない経験をしてしまったが、そんな大人たちやユキちゃんとの出会いに救われて本当に良かった。
…と、本来はここで感想を終えなければならないのは分かってるけど、どうしても言いたい。松井に罰が与えられないのは絶対おかしい! -
さだまさしは音楽の世界の人なのに、お話も書けてそれはやはり作詞をなさるからなのかな?
命に関わるお話が多いなと思ってたけど解夏は別に死にはしなかった。
解夏と眉山とこの作品しか読んでないけど、、
最後になんか丸く収まってたけどそこだけ無理矢理感がある。殺意をもつほど嫌いな相手をなぜ許せる?許してはないのかもしれないけど。 -
さだまさしさんは多才だ。
歌たけでなく、こんなにも良い小説を書くなんて。以前は『眉山』などのこれも映像化された作品でとんでもなく良い。
遺品整理というあまり馴染みのないところから癒しへの流れ。
タイトルはアントニオ猪木に似ているでしょ?とさださん自身が仰ったのを記事で見たけど、まぁ、それはそれとして作品としては素敵です。 -
資料ID :98110592
請求記号 :080||G
配置場所:工枚特集④
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
☆特集展示「有名人が書いた本 特集」☆
各界で活躍する人たちが書いた本を集めました。
テレビで見るのとは、また違った一面が見えるかもしれません。 -
老人ってホントに凄いと思う。だってね、ずっと生きてないと老人になれないんだよ。なりたくてもなれないひとの方がずっと多いんだよ。いろんな、それこそ沢山の苦労をして生きたっていうだけで、老人は尊い、と思わない?
遺品整理の仕事の場面と、杏平が学生だったときの嫌いな相手松井との事件の話を交互に織り交ぜながら話はすすんでいく。
二度殺すチャンスはあったのに、殺せなかった。あん時殺さなかったいのち
命の値段は何できまるのか?
遺品整理で多くの人の命と向き合いながら杏平は魔法がとけてゆく
2020/08/25 23:16
さださんの小説って一味ありますよね。
さださんの小説って一味ありますよね。