アントキノイノチ (幻冬舎文庫 さ 8-8)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417175

感想・レビュー・書評

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  • 遺品整理の仕事を通じて、主人公が"命"について考え、感じ成長していく様が感動です。
    また自分自身のこととしても深く考えさせられました。

    大分県立芸術文化短期大学:
    音楽科 教員 宮添奈央子

    • librarylovers13さん
      【しんみり芋】
      特殊なおそうじやさんをあつかった小説です。著作の歌のファンなので読みましたが、自分の死後はどうなるのだろうと思うと同時に、...
      【しんみり芋】
      特殊なおそうじやさんをあつかった小説です。著作の歌のファンなので読みましたが、自分の死後はどうなるのだろうと思うと同時に、主人公が救われてゆくさまが良かったです。

      九州大学
      ニックネーム:神野悪太郎
      2013/11/18
  • 映画を見てからの読了。
    原作は、主人公の過去と現在を同時並行で描かれており、映画と同じような創りになっている。
    ゆきちゃんの登場が映画と違って意外だった。
    遺品整理という職業の生々しい描写を通して描かれる生の苦しみと死の有様がリアル。それもターゲットが幅広く特に20代に生きる人には、改めて生きること、死ぬことについて考えさせられる作品。
    考えさせられるけど、作品としての面白みはそんなになかった。

  • 映画化されて、気になっていた原作。

    遺品整理業、という仕事も初めて知った。
    核家族が多くなって、ニュースなどでも『孤独死』
    という悲しい話を聞くことも多い現代ならではの
    仕事かとも思うけれど、
    このお話の中の人たちはとてもあたたかい。

    見ず知らずの人の為に、悲しんで、時には涙するほど、
    そして気持ちを慮ってくれる。

    実際にある会社を、作者さだまさしが取材して
    お話にしているとのことだ。
    社長も、佐相さんという人のいいおじさんも、実在する。

    心を病んでいた主人公が、仕事やこの会社の人たちと
    ふれ合い、いろいろ感じることで、心の再生をしていく。

    電車の中で読んでたから、何度も涙をこらえてしまった。
    人の生死について、いかに自分が普段考えていないかを
    思い知らされる。
    若い人ほど、読むべき本だと思う。


    解説は映画化の監督さんが書いていて、
    この小説を映画にするにはどうしたらいいかたくさん
    考えたことが書かれている。
    小説の全てのエピソードを、2時間程度の映画には
    入れきれないから。

    読み終わって、映画の公式サイトを見てみたが、
    重要な登場人物、ゆきちゃんの立ち位置が変わっていて
    小説がとても感動しただけに受け入れにくいかも……。

  • 夜中や朝一、食後に読むのはおすすめしません。

    精神的に最も深い部分を抉られる感じで、なかなか進みませんでした。
    人の死や醜い部分がたくさん出てきます。

    今一度、大事なものに向き合いたい人は是非。

  • 心象風景の描写がすごい。わかりやすい言葉と、少ない文字数でこれを表現する筆力に驚く。たくさんの命、たくさんの世代が登場する物語。他人を許すことは、自らを許すことか。寛容とは、かくも力強い。新幹線での読了。涙を隠すのに難儀した。

  • 「私にもいつか魔法がとけるといいな」。そう思う作品でした。
    ちなみにこの作品の舞台となる「遺品整理会社」のモデルである「キーパーズ」の社長の半生が新聞に連載されていました。読めて良かったです。

  • 高校時代の体験により心を閉ざしてしまった主人公が、遺品整理の仕事をしながら生命について考え、心を取り戻していく話。
    ストーリー自体も魅力的やけど、一つひとつの言葉や文章にとても重みがあって、心に響くものが多かった。
    気付いたらどんどん引き込まれていて、あっという間に読み終えた。
    とても読みやすい、やのに心に刺さるものがある…。
    素敵な一冊です。
    人間ってあったかい、生きるっていいなと思えるような。
    なんか、荒んだ心に希望の光を投げかけてくれるような一冊でした。

  • さだまさしの本初めて読んだ。これは、素晴らしい、の一言。必読。方向性的にはおくりびとに似ているけど、トピックに負けない文章力、表現力。

  • クリスマスプレゼント交換でもらった本♪リアルな描写が苦しいけど、知らないといけないとも思う。盛りだくさんの内容のなので、読みやすいけどゆっくり読みたい。

  • 題名と表紙画像からして、どうせ交際相手が若いのに病気になって死んじゃう内容でしょう・・と思ったが良い意味で裏切られた。

    読み易いし、展開も気にさせてくれるし、綺麗にまとまっているがなんとも現実味がなく、すーっと読み進めておしまい、という感じ。

    一番の疑問は、思春期の主人公がこんな状態になりながら父親とは変わらずに接触し続けられるのか?という点。ここが綺麗過ぎて私にとってリアリティに欠けたものとなってしまい、感情移入できなかった。

    過去と現在を織り交ぜながらの話の進め方は飽きさせず、ストーリーテラーとしては上手だと思った。何よりも、クーパーズの仕事内容が上手に描写されており、知らなかった世界を教えてくれた。

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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