プラチナデータ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 22880
感想 : 1678
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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418844

感想・レビュー・書評

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  • 2回目
    だいすき
    リュウ、スズラン、サソリの言葉は
    情報に埋め尽くされる現代で
    心の豊かさに気づくヒントをもらえた
    私は階級の上位には行けない
    管理される側だとしてもいいから
    多くを求めないでゆったりしてたい
    本当に大切なものを大切にしたい
    情報を得ることが必ず幸せに繋がるとは限らない

    "思いは必ず手に伝わる"
    思いを込めるには心を無にすること!

  • これを読んだときってミステリーを読んだことが無くてこれが初めての本。そして僕がミステリーの魅力に気づいたきっかけの本です。

    内容も考えることが多く最新のDNA情報など今の情報社会の危険などがこの小説の中には入っているのかな。そして、逃げながら謎を解く。これが一番好き。斬新ですごい面白かったです。

  • 科学技術関係のストーリー。
    有り得そうで有り得ないストーリー。

    ミステリーとスリルでテンポ良く読めました!
    東野圭吾作品としては珍しく、序盤から犯人が当たりました。
    やられた感は特にないですが、面白いっちゃー面白かったかなと思います。

  • 最後まで楽しく読めました。犯人や伏線回収もしっかりしており、まとまっているなと思いました。

  • 感情はどこから来るのか。人格は何を持ってつくられるのか。育った環境か、DNAか、脳からの信号か。
    自分の望まない管理社会が訪れたとき、良い点を理解して受け入れるのか、いつの間にか流されてしまうのか、管理する側に回ろうとするのか、影響の受けないところで生きていくのか。
    掴めそうで掴めない、ハラハラドキドキの展開。

  • 映画が個人的にイマイチだったのでまだ読んでいなかった原作を読みましたが、意外と映画は原作に沿って作られていたんだ~とそこは感心しました。
    でもやはり丁寧に描かれている原作は違いますね。
    今作は東野圭吾さん作品にしては物足りないものがありましたが、それでも十分満足出来たので良かったです。

  • 国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
    Amazon より

    国民のDNA情報が管理される時代が来るのかもしれない、もう来ているのかもしれない.そんなことを思わせる内容.いつの時代も権力者はその権力を守ることに固執する.
    科学技術は諸刃の剣、ということを改めて考えさせられる.DNA鑑定も犯罪者の特定に多いに役立つ技術だが、一方で、権力の乱用にもつながる.

  • 管理社会の陥穽
    主人公は神楽という男。
    彼は国民全員が、彼らのDNAをデータベースに登録することで社会はよくなると信じている。
    そして彼の予言通り、国会ではDNAを登録し活用すると決めた法案が通った。
    「管理されるのは嫌だというのは子供の考え」であり、「感情では、何も解決しません」といいきる。
    「遺伝子は人生を決めるプログラムだ」、これが彼の持論なのである。

    こんな物語はありえない?
    いや、そうとも限らない。
    為政者というものはいつの世も自己中心的なものである。
    絶対的な権力は絶対的に腐敗するとは、だれの箴言だったか。
    為政者にとっては国民はバカな方がいい。
    「わかんなぁ〜い」方が好きな様に扱える。
    生かすも殺すも思いのまま、ちょっとおいしそうな餌を撒いておけばいい。
    それはホウ酸団子であるのに、馬鹿な国民は自らの利益を求めてわらわらと群がる......

    さて、神楽は殺人犯に仕立て上げられ、自らが信じた社会に追いつめられていく。
    本当に彼は殺人を犯したのか?

    ここで大事なことは、神楽が二重人格であるということ。
    リュウというもう一人の自分と対話を試みるが、リュウは出てこない。
    そのかわり、スズランという少女が登場する。
    彼女は一体誰なのか?
    謎が増えていく。

    背景は妙にリアル(社会が悪いことに物語に追いついた!)で気味が悪い。
    ただ、全体的に人物描写が物足りない。
    序盤で死んでしまう蓼科兄妹の人となりがほとんどわからない。
    重要人物であるのに......。
    また、謎が増えていくが、ある程度結末の予測がついてしまう。
    ポピュラーな作りである故に読みやすいが、それが同時に謎解きの楽しみを奪ってしまっているのだ。
    もっと人物に主眼をおいていれば、「ありきたり」な設定であっても違った印象になったのではないだろうか。

  • これは本当に面白い!!
    蓼科兄弟が殺されてからの展開がとても面白かったです。
    まさかあの人が犯人だったとは・・・
    お楽しみに:(^@^)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お楽しみに:(^@^) 」
      来週、映画を観に行く予定。。。その後で読みます。
      「お楽しみに:(^@^) 」
      来週、映画を観に行く予定。。。その後で読みます。
      2013/03/27
  • たまたま手持ちの本がなくなり、
    外出先の近くの本屋で手に取った東野さんのミステリー。

    実は、人が死ぬ小説はある時期から得意では
    なくなってしまったので、あまり東野さんの作品は
    読んだことがなかったのですが(これが3冊目)、
    DNA鑑定というちょっと科学的な話に倫理的な話題を
    からませていて面白そうだったので読んでみました。

    読んでみると、予想以上に面白くて、
    500ページ弱の大作にも関わらず、
    あっという間に読んでしまいました。

    何といってもテンポが良い。
    次から次に話が展開していき、
    読者を飽きさせません。
    読めば読むほど、「この後どうなるのだろう?」と
    想像をかき立てられます。

    東野圭吾さんが人気がある所以が分かったような気がします。

    ■自分の読んだ他の東野作品
    ・手紙
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110113#comment

    ・歪笑小説
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4087467848#comment

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

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