わたしたちは銀のフォークと薬を手にして (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344429666

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの恋愛小説。
    主人公と、彼女の友達、妹の、それぞれの物語。
    はっとさせられる言葉がたくさんあって、代弁してもらったような、腑に落ちたような、認めてもらえたような、、
    彼女たちの未来はこれからで、先のことは分からないけど、ほっこり安心したような気持ちで終えられました。

  • これを読んでる時「いつかティファニーで朝食を」というコミックを読んでて、同じように女性3人のエピソードで話がこんがらがったけど、最後良い終わり方で良かった。個人的には病気を患った椎名さんが幸せになって良かった。

  • 恋愛小説ですごく読みやすい。
    30代女子3人の恋愛事情がすごく切実だった。
    誰でも訳ありだけど、それを受け入れてもいいぐらい自分が楽しく快適に生活できる人と一緒にいるべきなのかと感じた。

  • 知世と椎名さんの物語だけで展開するのかと思いきや、知世を取り巻く人達の物語も交えつつ進んでいく様子を読んでいると、少なからず自分も他人に影響を与えながら生きているんだろうかと考えた。
    島本さんの後書きがとても素敵だったので後書きだけでも読んで欲しい。笑

  • 島本理生のあとがき♡一部抜粋

    +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
    誰かと楽しく食事をすること、旅すること。どちらも意外とハードルの高い行為だと、個人的には思います。
    自分と他者は違う人間だということ。それを認めた上で、受け入れたり、時には主張しながら、協調していくこと。
    食と旅には究極、そんな側面があるように感じます。
    いくつもの食や旅を通して、他者や自分自身を発見していく過程を描きたかったのが、この『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』という小説でした。

    まったくの赤の他人と、共に生きることは難しいです。
    それでも人と人が出会うのは、やっぱり素晴らしいことだと思います。
    思いがけず救われる言葉。自分一人では得られなかった価値観。見慣れていたはずの風景が変わるとき。
    そんな美しい瞬間が見たくて、小説を書いていくのだと思います。
    +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

    好きな人といっしょに美味しいもの食べて呑んで、旅をしたくなる作品でした。

    フォアグラの湯葉揚げ食べてみたいな〜
    シャンパン白ワインとホワイトチョコ苺いいな〜
    (@ ̄ρ ̄@)

  • 行方のわからない大人の恋を描いた恋愛小説。

    蟹と、苺と金色の月
    桜、生しらす、春の海
    雨の映画館、焼き鳥、手をつなぐ …
    目次見てなんて惹き込まれる、
    言葉の使いかたなんやろうって好きなタイプやった
    出てくる食事がお酒がほんとに美味しそうなんだ

    知世が友達に言ったセリフが心に残って
    椎名さんがほんとに素敵な人で
    ふたりの空気感がとってもよかったなあ、

    誰かと楽しく食事をすること、旅をすること。
    どちらも意外とハードルの高い行為だと、
    それでも人と人が出会うのは、やっぱり素晴らしいこと。
    思いがけず救われる言葉。自分一人では得られなかった
    価値観。見慣れていたはずの風景が変わる時。

    あとがきまで共感で溢れました
    誰かと美味しいねって言いながら食事したくなった
    それって1番ってくらい大事な事じゃないかな
    素敵な一冊に出会えた

    ”「この世は焼き鳥とレモンサワーを一緒に楽しめる相手とできない相手に分かれることに。」

    ”「なに一つ特別じゃない私の話をいつまでも飽きずに聞いてくれて、真剣に心配してくれたり、絶対に傷つける言葉を使わずにアドバイスをくれたり。旅行をすれば、楽しくて、なにを食べても二人なら美味しい。初めてだったよ、そんな人。」

    ”「なに一つ特別じゃないわたしと向き合ってくれる、関心と愛情。」

  • それぞれの女性の視点で書かれた、それぞれの生き様がリアルで面白かった
    自分なら、好きな人から重い秘密を打ち明けられた時にどう思うだろう…どんな結論を出すだろうと考えてしまった

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50235809

  • すごくよかった。椎名さんがタイプすぎてときめいた。謙虚なおじさん良い。でも、私だったら一緒に病気と向き合えるかはわからないから、知世の強さを尊敬した。妹がクソすぎる、ただこういうタイプはなんだかんだ世間にのさばって生きていくんだと思う。気が強い女が最強。
    同世代女性として考えさせられることはたくさんあった。結局、結婚することが周りからみる幸せの評価基準だから、結婚することが当たり前で、結婚してなければ可哀想とか問題ありになってしまう。どんどん焦る。ただ、人生は人それぞれだから、独身だろうが、不倫だろうが離婚だろうが、自分が正しいと思う決断をして、自信を持って堂々と生きていけば、それを正解にしていいんじゃないかなと思った。

  • 恋愛小説は苦手だけど、思っていた話とまるで違ってページを捲る手が止まらない!
    生きていくっていろいろあるよね。
    主人公の家族はうーん、と思ったけど、この先どう変わっていくのやら。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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