- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980778
感想・レビュー・書評
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なるほど!ということではないが、言われてみて味わい深い。
人の心の移ろいがこのような絵になる。
再び見て、ものを思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人の成長モデルは医者や学者の言う物とは違う、そう感じている人にとって十牛図はしっくりくるだろう。生まれて育ち老いる、の単純なものではない。人の成長は細胞レベルでの生死の連続、それは否定の連続でもある。見かけでは分からないが同じ身体の状態は一瞬たりと無い。若い頃には理解出来なかったろう。NHKの大人の一休さんという番組で、悩める一休さんにお上人が30年経てば分かると諭した、というのがあった。成長とは一生かけての変化であり、壊れ枯れ朽ちていくイメージでは無いと思う。そのモデルとしての十牛図だろう。葛飾北斎は年老いてなお、もっと歳をとればもっと絵が上手くなると言ったそうだ。ユングの錬金術にも似ている。歳を重ねれば身体が変わり見え方が変化するもの。誰でも感じることが出来る世界。
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十牛図をどう受け取るかでその説明が変わる。
この著者の十牛図論はわかりやすいところもあればわかりづらいところもありました。
それにつけても十牛図は非常によく出来ています。 -
分かりやすい文章ではあるが、
十牛図のことが分かりやすいわけではない。
著者の個人的なエッセイという感じ。 -
入門書として手にしたが。
考えかたはわかるが、他の書籍と比べ読みしたい。 -
十牛図の入門書ではなく、宮沢賢治大好きの唯識思想ガチ信者のエッセイ。
表現が大袈裟でワタミっぽい感じもする。
人心荒廃や環境破壊に関する記述は情報バラエティ番組レベル。 -
自分探しのための「禅」の教えの解説本。
生きるのが苦しいときに、開くとよい。
どこからでも読める。
文章に余分がなく短いので理解しやすい。
著者の経験とともに語られているのが良い。 -
唯識について十牛図を用いて解りやすく説明されております。
氏の「やさしい唯識」よりやさしいと思います。 -
著者はインド哲学(唯識)を専門とする立教大学名誉教授。東大農学部から文学部印度哲学科へ転部して仏教学者になった方です。理系出身だけあって説明が明確、禅の十牛図を明晰に解説しています。
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唯識からのアプローチも性に合わないし、浅い。何か違う。