孤独の価値 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983670

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて若干極論じゃないかとも思ったけど、流石、敢えてそのように書いていたのね。あにさんは孤独は仕事で感じている。今も時々。
    仕事での孤独は繋りとかそーゆ観点ではないですが。繋りという意味では人は一人だからそりゃ一人でしょって思っていて深く考えてナイ罠(オイ
    なのですが…孤独ってそんな価値あるかって考えてもなかったので読んでよかったー

  • 42冊目。

  • なぜ孤独にさいなまれるのか。それは集団ですごすことの快楽的感覚からくる反動。
    対をなす感情がぶらんこに例えられていて分かりやすかった。
    なにより社会性や協調性は心地好く孤独になるためだと思うと、がんばろうか。。と思える。寂しいという感情の美しさという表現にもはっとさせられる。

    自分と近い感覚の人だと思った。

  •  森さんご自身が専門家でもないし、研究をしたわけでもない。と仰っている通り、掘り下げに方に物足らなさもあるが、だからこそ統計的な結果よりも正しい真実があるように感じるのは私だけだろうか?

     他人が押し付けてくる価値観に惑わされず、自分の価値観で行動せよ!という励ましは。先日読んだ『嫌われる勇気』『ゼロ』に相通じるところもある。一方、孤独を楽しみ、社会と協調するためには、他者に理解される広いコミュニケーションが必要だという指摘も忘れていない。

    本が好き!に参加するようになって、職場の同僚ではなく、このコミュニティで知合いになった皆さんと話してみたいなぁ~と思うようになりました。自分と同じことに興味を持っている人が少ない環境って、もしかしたら孤独なのかもしれませんね…

     森博嗣先生の論点とは異なるが、人は一人では生きられず、相互に依存しなければ繁栄できない。それは、衣食住のように物理的な部分でもそうであるし、生きている意味を求める心の部分でも同様であろう。

     私たちは、生きるために他者の承認が必要であり、それを既に獲得し、その先にある何かを求めている森博嗣先生は、そのレベルの課題を提示しているのだろう。

     「一般の人は自分の存在価値を認めてくれる他者を求め(自覚はないかもしれないが)彷徨っている」というのが実態であり、自分の存在を示すためにモノに頼ったりするのである。

  • 森博嗣の小説は好きで沢山読んでいますがこの本は小説ではなくタイトルどおり孤独の価値についての語る人生論。

    世の中には孤独という言葉に対してマイナスやネガティブなイメージが強いですが、それに真っ向から反論します。

    読めばなるほどと思えることが多く、我々がいかに普段から言葉のイメージに踊らされてステレオタイプになっているかが実感出来ます。

    この本でも書かれている「良質な孤独」というものをしっかりと味わいたいですね。

  • 自分の孤独について、あるいは、それの素晴らしさ、利点、などが書かれているが、やはり、筆者は、昔、そのようなことが原因となることがあったのではと思ってしまう。それでも、仕事をしたことがあるのであるから、筆者がねたみ、恨みを持ったことはないと思うが、

  • 森さんの小説を読んでいれば真新しい話は一つもないなというのが感想。でもすっきりとわかりやすくまとまっていて良い。紅子さんの私の好きなセリフが引用されていて嬉しかった。

    人間は、現在の状態ではなく、現在向かっている方向、その「勢い」によって感情を支配されている場合が多い。

    商売にとって有利な「つながり」をアピールする宣伝による洗脳から生み出されるのは、「孤独を恐れ、人とつながる感動に飢えた人々」であり、これはすなわち「大量生産された感動」を買ってくれる「良い消費者」に他ならない。企業はこんな大衆を望んでいる。社会はこんなふうにして、消費者というヒナを飼育して、利益を得ているのだ。

    「絆」というのは、家畜が逃げないように脚をしばっておく縄のことだ。

    核家族だから子育てに不便だ、というのではなく、子育てを犠牲にしてでも、核家族の自由さが望まれた、というだけのことである。

  • 寂しいという感情は、「失った」という無念さのことだ。その失ったものが親しさであればそれがすなわち孤独になる。取り返しが簡単なものほどダメージが小さく、二度と取り返せない場合ほど大きな衝撃となる。
    自分が認められていないという判断は多く主観であるから、自分で寂しさ、孤独感を誘発することになる。孤独とは基本的に主観がつくるものである。

    つまんなかったなあ、期待してた分。
    大枠で同じことばかり書いてて何が言いたいのか全く引き込まれなかった。

  • 思考を止めている私。

    孤独は悪いものでは無い。

    絆は家畜を繋ぐもの。

    死を意識するから大人は孤独と美を知る。


    前書きにあるように、専門家でもなんでもない森さんが語る話が面白い。
    やっぱり人の話を聞くの、好きだなぁ。繋がりたいのかは別として。

  • そうよね。うん。そうだそうだ。
    という気になった。
    でも、本棚に並べにくいなぁ…。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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